【今日のnote】僕がYohji Yamamotoを常に着る理由。セルフブランディングのお話。
どうも、狭井悠です。
毎日更新のコラム、169日目。
3年ほど前、まだ僕がサラリーマンだった頃の話である。当時、僕は新規事業の企画や、ウェブディレクターをやっていた。
そこで、社長から言われた一言が、今でも印象に残っている。
社長『村田くん(狭井悠の本名)、銀髪にしたら?』
僕「えっ?!銀髪って……問題ないんですかね??」
社長『なんか問題ある?』
僕「いや……社長が問題ないなら、大丈夫かと!!」
あまりにも突然の社長からの「銀髪にしたら?」の提案に、めちゃくちゃ驚いたことを覚えている。そして、漫画みたいな話なのだけども、実際にその後、僕は退職するまでずっと、銀髪(色が抜けると金髪)でサラリーマンをやっていた。
▲銀髪時代の私。当時31歳くらい。
▲銀髪って、2週間そこらで色が抜けてしまうから、あとは金髪に。
なぜ、社長は「銀髪にしたら?」という、サラリーマンとしてはあり得ないような提案を僕にしたのか。
それは要するに、セルフブランディングをしろ、という教えだったのだ。
当時の僕は、ファッションもあり合わせのものを着ているだけで、何の特徴もなかったし、メガネに黒髪で、どこにでもいる30代の冴えない男といった印象だった。
だから、第一印象が薄く、クライアントやベンダーに会っても、なかなか相手に自分の顔を覚えてもらうことができない。
そうした薄い第一印象を改善するために、社長は僕に「銀髪」という飛び道具を与えて、対外的にユニークなブランディングをさせようと考えてくれていたのである。
そうした体験もあって、僕はフリーランスになってから、個人的にトレードマークとなる何かをずっと考えていた。
自分が楽しむことができて、自分にあった色だと思えるようなもの。
それを突き詰めたときに出会ったのが、2018年ssのYohji Yamamoto×内田すずめの作品だったのだ。
いかにもハードコアな、Yohji Yamamotoの黒。
そして、そこに映える内田すずめさんの描いた紅一点の絵画。
出会った瞬間に心奪われて、めちゃくちゃ興奮したし、購入して袖を通したとき、一生大切にして着たい服だと思った。
そこに加えて、僕はFENDIモンスターのバッグがものすごく好きだ。
FENDIといえば、デザイナーのカール・ラガーフェルドが世界的に有名である。そして、ラガーフェルドもまた、Yohji Yamamotoの熱烈なファンであるという。以下のVTRでも、ラガーフェルドのヨウジに対する熱いコメントを確認することができる。(VTR内ではシャネルデザイナーとして紹介)
そうした歴史も相まって、非常に親和性の高い組み合わせだと個人的に思っているのだけれど、未だにYohji YamamotoとFENDIモンスターのバッグを合わせて持っている人に僕は出会ったことがない。Yohji Yamamotoを着る人は、バッグも含めて全身固める人が多いので、たぶん、僕のようなスタイルの人は少数派の中でも、さらに少数なのだろう。
なので、このスタイルを続けることで、セルフブランディングのトレードマークになり得る可能性がある。そう考えて、昨今の僕はずっと、Yohji YamamotoとFENDIモンスターのバッグの組み合わせで街を歩いている。
黒い服にモンスターって、なんか魔法使いみたいで可愛くないですか?
ただ、どちらもそれなりに高価なブランドなので、粋がっていると思われるかもしれないし、ちょっと仰々しすぎると考える人も中にはいるだろう。もう良い年なのに、社会人として、そのスタイルはどうなのかという、いかにも真っ当な意見を持つ人もいるかもしれない。
しかし、先の銀髪の例のとおり、セルフブランディングは目立ってなんぼなのである。粋がらなければ、セルフブランディングとは呼べないと僕は考える。
社会人の常識という同調バイアスは、フリーランスという特殊な職業である場合、あえて打ち破ることで個性を獲得していくという考え方さえも、成立するのではないか。
今のSNS全盛期の時代では、「常識は打ち破るためにあるもの」だと捉えたほうが、何倍も面白い人生を送ることができるのではないだろうか。
また、高価なアイテムを揃えるためには、相応の仕事の稼ぎが必要になるから、フリーランスとして多くの仕事を得て、きちんと稼いでいるのだということを、わかる人には対外的にも知ってもらうことができる。
驚く人がいるかもしれないけれど、そういうところを見ている人はちゃんといて、「景気よさそうだから、ウチでもなんか良い仕事してよ」と声をかけてくれたりするのだ。
実際、そうした声かけから、アトムグループ会長のしゅうと氏とは仕事のつながりができた。彼からは「遠くから見ても、サイハルカは一発でわかるな!」と言われており、セルフブランディングに投資を続けたことで、きちんと価値創出できていることを最近では実感している。
僕は、以下のnoteでも書き記したとおり、社会というのは本質的に野蛮でハードコアな世界であると考えている。
そうした世界で生き残るために、フリーランス=渡世人(バクチ打ち)という哲学を標榜し、腕一本で戦っていくという気迫を、今後も貫いていきたいと思っている。
そのような世界観の中では、Yohji Yamamotoはセルフブランディングの武器であると同時に、ある種の戦闘服であるとも言えるだろう。
ファッション業界に黒い衝撃を与えたYohji Yamamotoの服は、反骨心を持って社会に立ち向かう、僕のようなフリーランスが纏うには、最高の装束なのだ。
先日、清水の舞台から飛び降りる想いで購入した、Yohji Yamamoto Black Scandal×内田すずめのカラスパンツも、渡世人フリーランスの勝負着として、大切に着ていきたい。
そして、なぜ今、セルフブランディングの話を切々と始めたのかといえば、僕が参画する、ジョーブログのジョー君率いる、インフルエンサー事務所「オンザロード」が、いよいよ本格的に始動を開始するからである。
以下のツイートでも書いたが、インフルエンサー事務所「オンザロード」は、いわば新時代のアウトサイダー集団なのだ。
どこの大手企業やメジャーな組織にも所属せず、まさに叩き上げで、自らの道を切り拓いてきたジョーブログ。
そんな彼を若旦那とする「オンザロード」に、「渡世人フリーランス」を標榜して、一匹狼でやってきた僕のような人間が、彼の企みに参画することは、ある意味では必然だったのではないかと今では思っている。
今後、僕はジョーブログのオンラインサロン「ジョーズクラブ」のライター部部長としてもフロントに立ちながら、さまざまな仕事を「オンザロード」で行っていきたいと考えているところである。
P.S.
なお、昨日公開したCRAZY WEDDING×キンコン西野さんの記事が好評だったようで、TwitterのDM経由で複数、お仕事のご依頼をいただいております。
しかしながら、当方、年内の予定がすべて埋まってしまっていて、2019年1月以降、余裕のあるスケジュールでないと座組みが難しい状態のため、その点のみご了承いただければ幸いですm(_ _)m!
ただ、狭井悠のライターとしての貢献のみならず、今後はインフルエンサー事務所「オンザロード」の橋渡しとしても幅広く動けますので、インフルエンサーの起用をお求めの企業様は、ぜひともお気軽にDMくださいませ!
今日もこうして、無事に文章を書くことができて良かったです。
明日もまた、この場所でお会いしましょう。
それでは。ぽんぽんぽん。