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2024年の振り返り:発展的断捨離
最近いろいろと断捨離が進み始めた感じがするのがうれしい。「もう必要なさそうなもの・合わなくなったもの」を手放すことがあった。
これまでYouTubeやいろいろな本を見るたびに「捨てなきゃ」というプレッシャーを感じて、それは正直ストレスになっていた。でも、とうとうスイッチが入った感じ(^^♪
物の断捨離はわかりやすい。例えばキッチン。
クッキングヒーターの下にしまわれた古いフライパン。「ワンパン」調理が多い我が家にとって、主力のフライパンの使い勝手は重要。
なのに… ガスコンロを使わなくなってから数年経つが、フライパンを買い替えるたびに、いまひとつ。サッと熱くなる感じがしなくて、我慢しながら使っていた。「IH対応」なのに器具との相性が悪いのか、フライパンによってだいぶ温まり方が違う。それでも熱くはなるので「不良品」でもなく、数枚の古いフライパンがキッチンの棚に重なっていた。
古いのはコーティングがダメになって焦げ付くけど、調理が速い。新しいのはコーティングは良いけど、なかなか熱くならない…などなど。「普段用」に加えて、時々使うかもしれないステーキ用、パンケーキ用、フタが合うもの、キャンプに使える「かも」しれない古いもの、というように器用に使い分ける余計な技が編み出される始末。
でも今年初めに使い始めたT-falのフライパンは、ぐんぐん熱くなる!きっと電気も節約できているだろう。さすがに毎日使っているとくっつきやすくなってきたので、今回は迷わず近くのイオンモールにあるショップへ。無事に同じフライパンへ買い替えることができた。店頭で迷うことも無い。ずっとサイズの合わないフタを使っていたが、純正のフタも買った。そして古いフライパンの出番は、いよいよ完全に無くなって処分した。
断捨離の説明には、不要なものを手放してスペースを空けることで、新しい運気が入ってきます!というのがある。でも、今あるものを無理やり手放すのは不安なもの。未練のあるものも我慢して捨てたくない。「ありがとう」とは言ってみても、心の中では、捨ててしまうことに対するネガティブな「ごめんね」だったり。ただ捨てるだけだと、余計な買い物をしてしまった自分をさらに責めるだけだったり。
手放すのは後でも良いのかもしれない。新しい物、人、仕事に巡り会うことで、次のステージに進むことができる。そうして自分に合わなくなったものは、自然に、ポジティブな気持ちの中でリリースされる。
発展的解消。前向きな断捨離。
今から思えば単なる「古いフライパンを溜め込んでいた件」。いろいろ大切に思っていることも、心境が変われば(他人から見れば)案外似たようなレベルのことかもしれない。でも、そういう過去の自分こそ、きちんと気付いてあげて、「ありがとう」そして「さようなら」と気持ちよく送り出したい。
単なる仕分け作業としての断捨離では、手放しに至る気づきや学びの機会も省かれてしまうように思う。過去の自分を見送りもせずに失うような。
世の中には役に立つ情報があふれている。
資格の勉強、仕事の効率化、マインドフルネス… 私の中では断捨離もそれに列挙されていたように思う。人が集まる社会的な組織や企業の運命でさえも、スマートな運営や改善のノウハウが語られる。それらを使いこなすのが正義、という完璧を求めるようなプレッシャー。
経験者のアドバイスは役に立つ。試験や仕事の成績は、良いに越したことはないし、世の中便利になるのは助かる。
でも、それは先を急ぐだけの変革を無理強いするものではないはず。
人生や社会に問題はつきもの。新しい時代の前にはカオスがある。それぞれに意味があり、過去をもみ消すようにお別れしなくても良いと思うと、気持ちが楽になる。
焦る必要は無いし、無理にとどまろうとする必要も無い。
心の声に従えば、それはきっと絶妙なタイミングでやってくる。
そう信じられるようになったことが、今年の進歩。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます!
2025年も皆様にとって良い年でありますように!