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ロジカルシンキングの練習① ~なぜ人のせいにしてはいけないのか?~

以前の記事で次のようなことを書きました。

また、「何か問題があったときに、環境や他の人のせいにするよりも、『自分が改善できるところはないか』と考えたほうが成長する」

まんがでわかる 7つの習慣② 「パラダイムと原則」の魅力を再発見

道徳的には「環境や他人のせいにしないほうがいい」と言われています。
では、論理的にはなぜ環境や他人のせいにしないほうがいいのでしょうか?これをロジカルシンキングの練習として、改めて考えてみました。

お題:なぜ人や環境のせいにしてはいけないのか?

ワークショップでは、MECE(漏れなくダブりなく)やロジックツリーを説明した後、演習に入りますが、ここでは割愛し、先に過去の解答例を書いてみます。

結論:以下の理由より、人や環境のせいにしないほうがよい。

  1. 信頼関係の悪化

    • 他人や環境に責任を押し付けることで、対人関係やチームワークに悪影響を及ぼします。具体的には、一度他人や環境のせいにすることで不信感が育ち、信頼関係が構築しにくくなります。

  2. 成長機会の損失

    • 他人や環境のせいにすることで、自分自身の成長やスキル向上の機会を逃してしまいます。

  3. 問題解決能力の低下

    • 他人や環境のせいにすることで、それ以上の問題の深堀をしなくなりります。結果、「どうすればよくできるか?」という思考が減り、問題解決能力が弱まって同じ問題が繰り返されます。


勉強会での演習の解答例なので、優等生的な回答例です。

勉強会の時と「現場」の時は若干違うと感じています。勉強会の時は時間にゆとりがあり、あらゆる可能性を排除しないイメージがありますが、「現場」の時は、たいてい時間に追われており、これはないなと思われるものは最初から除外しているイメージです。

また、何か目的があって、いろんな制約事項があるため、お題に前提条件をつけてみます。

お題:なぜ人や環境のせいにしてはいけないのか?
前提条件:プロジェクトの遅延をリカバリしたい

状況としては、「何か問題が発生しているが、プロジェクトのスケジュールが遅延しており、これ以上遅延させたくない。むしろリカバリしたい。」と設定します。

お題は変えていませんが、より現場(=リアル)に近づけるとどう変わるでしょうか?

「何のせいにするか」は、以下の3つに分類しました。
これで漏れなくダブりなくになっていると思います。

  1. 自分のせいにする

  2. 他人のせいにする

  3. 環境のせいにする

これ以上スケジュールを遅延させたくないので、3つのうち、「どれが一番早く問題解決できるか?」で比較検討しています。

そうすると、結果は

  1. 自分のせいにする

になります。

問題は何か、どこが良くてどこが悪いか、自分が改善できそうなところは何かを検討して実行するので、コントロールしやすく、改善スピードが速いです。
他人だとその人次第になりますし、環境や制度だと変えるのが難しく、改善できない可能性が高いです。

そのため、「人や環境のせいにしてはいけないというより、自分に何ができるかを考えて実行していくほうが、改善の実効性とスピードが共に優れているから」という結論になります。

私はこっちの考え方の方がシンプルで目的志向な感じがして、好きです。

いかがだったでしょうか? ご参考になれば幸いです。


あとがき

今回、本文にも「勉強会と現場は違う」と書きましたが、研修の内容を業務に落とし込むのは、かなりハードルが高いなと思っています。

私はともかく、講師の皆さんは説明が上手なので、わかった気になってしまうのですが、いざ業務で使ってみようとすると、いろいろとつまづくことが多いです。

既に世の中にある優れたものを腹落ちさせて、その人の血肉にするところまで、どうやって持っていこうかなと考えております。
ある程度、答えは見えているのですが、まだまだです。
やることいっぱいあるなぁ、、
では、また次回!

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むーさん|ただいまITコンサルとして起業準備中
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