ハリー・ポッタースタジオツアーがとにかく最高だったんだよ
私が6歳の時、祖父が『ハリー・ポッターと賢者の石』を観に映画館に連れて行ってくれました。映画が終わって家に帰った後、キャッチボールをしようと祖父にせがんだのですが「おじいちゃん、石になっちゃった」と言ってソフトに断られてしまったことを、まだ鮮明に覚えています(『ハリー・ポッターと賢者の石』の終盤で、登場人物が石にされる描写があるのです)。こんにちは、ムラタのラヂオのクリタです。別にこのエピソードを根に持っているわけではありません。祖父は前のめりに映画を観る私とは対照的にずっと寝ていたのに、なんで石になるシーンだけはちゃんと観ていたんだろう。
「ムラタのラヂオ」という名前で、stand.fm、Spotify、Apple Podcastで雑談配信をしています。
豊島園の跡地にオープンしたハリー・ポッターのスタジオツアー。先日ようやく訪れることができました。その時の話をさせてください。正式名称は「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」だそうです。ダンブルドア校長より名前長くない?
私自身はハリー・ポッター好きだと自負しています。マニアと胸を張って言えるほどたくさんの知識を持っているわけではないけれど、ホグワーツ魔法魔術学校の入学許可証が届くのを何年も何年も待ち侘びていたくらいには好きなんです。6歳の頃に初めてハリー・ポッターの世界に触れて、本も映画もシリーズ全てを履修しました。大袈裟な表現ですが、ハリーポッターシリーズと一緒に大きくなったようなものかもしれません。確実にそこらへんのマグルよりは魔法界に詳しいはずです。
そして先日、焦がれ続けた魔法界に、今までの人生で1番近いところまで行くことができました。この感覚で感想を連ねていきたいと思います。少々暑苦しいかも知れませんが、大目に見ていただけたらありがたいです。
どんなところ?
ハリー・ポッターの映画のセットや衣装、映画制作の裏側に触れることができるウォークスルー型の施設です。乗り物などのアトラクションはありませんが、映画のシーンを再現した体験ができたり、撮影セットを見学したりすることができます。ハリー・ポッターの屋内施設としては世界最大規模、ロンドンに次ぐ2ヶ所目だそうです!本場の次だなんて、世界的に見て日本ではハリー・ポッターシリーズの人気が高いのかもしれませんね。
私が訪れた時は外国人観光客もかなり多く、この施設の国際的な人気の高さが伺えました。
ちなみに全体のマップはこんな感じ。
それでは、スタジオツアーの中で特に印象的だったものを書き連ねていきたいと思います!!
①オリバンダーの店で杖を選んだ!
入場するとすぐメインショップがあります。かなり大きくてさまざまなフロア(エリア?)に分かれているのですが、1番奥にオリバンダーの店、つまり杖屋さんのフロアがあります(ツアーを終えるとここに出てくるつくりになっていました)。
体感ですが、このメインショップの広さはディズニーランドのワールドバザールの半分くらいはあるんじゃないかなと思いました。
映画に出てくるオリバンダーの店のように無造作に積み上げられた無数の杖…
作中では「魔法使いが杖を選ぶんじゃなく、杖が魔法使いを選ぶ」とのことなので、私は謎のこだわりで「持った時に1番しっくりくる杖」を買うことにしました。しっくりくる杖を探すために、いろんな登場キャラクターの杖を一通り持ってみました。
ドラコ・マルフォイの杖はまっすぐ、意外と重い。持ちにくくはないけど振りづらそうだな。ナルシッサ・マルフォイとフレッド・ウィーズリーの杖は持ち手がとげとげで持ちづらいかも…シリウスの杖は自分には少し長いかな、ハリーの杖も意外と持ち手がしっくりこない…、ベラトリックスの杖はこんなに曲がっていてどうやって標的を的確に捉えるんだ!?とか。あれこれ考えて最終的にジョージ・ウィーズリーの杖を購入。私の手に最もしっくりきた杖です。
ちなみに、ルシウス・マルフォイのステッキに収まるタイプの高級そうな杖も商品としてはあるようでした。(売り切れだった。かっこいいもんね。あれ)
②クィディッチの試合を観戦した!!
ハリーが初めて出場したクィディッチの試合を観戦することができました!そう、グリフィンドールvsスリザリンの試合。といっても、試合そのものを観たわけではなく、試合のシーンに入り込むことができたんです!!
作中の試合のシーンにはしばしばギャラリーが応援したりブーイングをしたり、選手を心配したりするカットがありますよね。そのカットのギャラリーになることができるんです!!自分が映っているクィディッチの試合のシーンの動画データをもらうことができます。
観客として映画に映り込む我々は、もちろんそれ相応のリアクションを求められます。
グリフィンドールとスリザリンのサポーターに別れて客席に入場、スタッフさんの指示でリアクション芸人となりその模様を撮影、試合のシーンと繋がった映像が出てくる、といった流れです。
恥じらいを捨て去り全力で臨んだのですが、とても楽しかったです笑
目の前で該当のシーンが流れるわけではないので「○○の想定で、○○なリアクションをする」という指示が出され、演技力が求められます。まるでエキストラの1人になったかのような気分を味わうことができて、本当に楽しく、そして素晴らしい体験でした。
③ホグワーツのセットで写真撮影
お伝えしていませんでしたが、実はローブを着ていきました。ツアー内はセットの見学が大半を占めていて(セットの解説なんかもあります)ホグワーツ内の雰囲気をたくさん味わうことができます。より世界に入り込みたい人はローブを着て杖を持っていくと、かなり浸れます。体感値で、半数近いゲストが何かしらそれらしいものを身につけていたと思います。
談話室の他にも魔法薬学の教室や闇の魔術に対する防衛術の教室、必要の部屋やダンブルドアの校長室も見ることができました。かなりテンションが上がります。
写真をたくさん撮ったのですが、かなり人が多くて写り込みのない写真を撮るのは相当難儀です。正直、守護霊の呪文くらい難しいです。
憂の篩には容易に近づくことはできないし、みぞの鏡には列ができていました。そんな具合で、人気の高い展示は撮影や見学にそれぞれ時間を要します。
セットの見学が1番のボリュームゾーンではありますが、アニマトロニクス(作中に出てくる魔法生物とかとか)や音響のコーナーもあって、映画制作の裏側を窺い知ることができる大変興味深いツアーでした。
映画に携わった全てのスタッフに敬意を表し、心から感謝します。
▼ツアーの注意点
1.休憩スペースがめちゃくちゃ少ない
2.午前中に入れないと時間的な余裕なし
3.ドビーのぬいぐるみは人気らしい
4.ローブはキッズサイズしか在庫がないくらい
1.休憩スペースがめちゃくちゃ少ない
ツアー中はほとんど歩き立ちっぱなしで、休憩できるスペースはまれに設置されている数少ないベンチか、ツアー中盤のバックロットカフェのみ(カフェは外のテラスを合わせると座席数は十分に設けられている様子でした)。入場後1時間半くらいはトイレもありません。逆流や再入場はNGとのこと。なかなかハード。自動販売機もありませんので、飲み物は持って入る、入場前は必ずお手洗いを済ませる、を徹底すると良いかと。
2.午前中に入れないと時間的な余裕なし
かなり長いという情報はあらかじめ得ていたので、遅すぎない時間に予約を入れたつもりでした。舐めていました。
私が訪れた日は19:30閉館、14:30に入場しました。入場1時間前からショップを見て先にお土産を購入。スムーズに進んでいるかと思いきやセットで写真を撮ったり並んだりしていると驚くほど早く時間が過ぎました。細かな説明を読んでいる余裕は全くなく、ほぼスルーせざるを得なかったエリアもひとつふたつありました。計画的に回ることをお勧めします。個人的にはあと2時間あれば回りきれたのかなと思います。それでも説明を逐一読んでいる時間はなさそう。
3.ドビーのぬいぐるみは人気らしい
作中で重要な役割を担う屋敷しもべ妖精のドビー。Instagramでもちょこちょこドビーのぬいぐるみを連れてツアー見学をしている人を見かけます。欲しかった…ドビーのぬいぐるみ(ちょっとリアルな方)。妹に買って帰りたかった。血眼で探してもどこにもありませんでした。アクシオ、ドビーのぬいぐるみ。でも3頭犬フラッフィーのぬいぐるみがあって、ちょっと欲しいなと思いました。
4.ローブはキッズサイズしか在庫がないくらい
私は友人と一緒にAmazonでローブを購入して持参しました。ショップも見てみましたが、おおむねキッズサイズしか陳列されていない様子だったので、持参して正解でした。現地で買うつもりでいたけどシフトチェンジして本当に良かった。友達、ありがとう。ドビーのぬいぐるみもしかりですが、欠品の商品がちょこちょこある模様です。
ここまで読んでくださってありがとうございました。書ききれなかったことが山ほどあるような気がします。でも一旦、この思い出は小瓶に保管して好きな時に憂の篩で見られるようにしておきましょう。気が向いたらまた追記しようかな。多分しないだろうな。
少し空いたころにまたじっくり見にいきたいと思います。それまでは本や映画でまたたくさん楽しませてもらいましょう。百味ビーンズと蛙チョコも買って帰ってきたし。
それでは、バイバイ。