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コラム「2024年を振り返る(同人作家の皐月臨さんとの縁起及び参加イベントについて)」

日付変更して…現在2024年12月24日…。
年も押し迫り…
僕もナマイキに今年を振り返ってみようという趣向である…。
十大ニュース形式にすべきか…買った円盤リストを書くべきか…

伝記作家のシュテファン・ツヴァイクはこう言っている…
「真実は常に『中間』に存在する」
僕はツヴァイクの説に則り…徒然なるままにコラムを書き…
必要に応じて今年購入した円盤…
今年参加したイベントに触れるコトによって…
僕にとっての「今年」の輪郭が描ければいいと目論んでいる…。

最初に「何」を取り上げればいいかは…コレはもうハッキリしている…。
僕は…今年の1月12日に…
自分がたった今読み終えてばかりの
2冊の同人誌のレビューをnoteに投稿した…。

本を読んだら読書感想文を書き…
映画を観たら感想を書き殴る…

例え媒体が同人誌であろうと…
「やるコト」に変わりはなく…何ら他意はなかったのであるが…
この2冊の同人誌を執筆された皐月臨さんという方から…
脊髄反射でレビューを捕捉されて…SNSではフォローもされ…
何と言ったらいいのか…
本の作者様とお話させていただく機会を頂戴した次第である…。

皐月さんはルカ・グァダニーノ版「サスペリア」…
通称「ルカぺリア」の大変熱心なファンで…
僕はと言えば…ダリオ・アルジェントの「サスペリアPART2」の
熱心なファンではあるものの…
「ルカぺリア」に関しては全くの門外漢であって…
「話」が合う筈もないと思っていたのだが…

折角「縁起」が生じたのであるから…
アルジェントの「サスペリア」を見詰め直し…

1.「サスペリア」に於ける「ジェシカ・ハーパー」とは一体何なのか?
2.ルカ・グァダニーノは…何故ジェシカ・ハーパーを
「ルカぺリア」に出演させたのか?
3.女性は「サスペリア」をどう受け取っているのか?

という観点から外堀と内堀を埋め…
「ルカぺリア」という本丸に…吶喊しようと試みた次第である…。
「自分の相撲を取る」には
「自分の土俵で勝負する」のは基本大鉄則なのだ…。

ジェシカ・ハーパー…と言うよりもダリア・ニコロディは…
意地悪な継母=究極の黒魔女を滅ぼし…
世界を救済する白雪姫=究極の白魔女としての使命を果たすべく…
白魔女イヴォンヌ・ロエブの孫娘として生まれ…
ドイツのバレエ学校に来た時点で既に魔女だった…。

つまりニコロディの構想では
白魔女と黒魔女の闘争を描いているワケで…

ルカ・グァダニーノは…
アルジェントよりもニコロディに心服している可能性があり…
それ故に「ルカぺリア」を魔女同士の抗争として描き…
ニコロディにウインクを送ったが故に
アルジェントの必要以上の不興を被っていたのではないか?

「オマエまでニコロディの肩を持ち…オレを非難するのか…」
「オレのニコロディに…色目使ってんじゃねえよ…」と…。

つまりアルジェントは…
ルカにニコロディを…
精神的な意味で寝取られたコトに怒っているのではないか…。
「アナタの気持ち(構想)…ボクだけには分かっていますよニコロディ…」
って…。

ルカは…ジェシカ・ハーパーと…バコタ・ジョンソンとの間に…
精神的な養子縁組をして…「白魔女の末裔の血統」を…
何とかして継承させたかったのではないか…
アンケとクランペラーとの間の養子として…。

尤も…ジェシカ・ハーパーの「血」は…白魔女の血と黒魔女の血が…
太極図の如く入り混じった…「混血」である可能性も否定出来ないが…。

ルカが一体…「何」を愛していたかを鑑みるに…
ソレが「サスペリア」の脚本であり…
脚本を書いたのがニコロディであるとルカが知ったのなら…
「ニコロディの脚本」を遵守しようとする「ルカの愛」は…
アルジェントよりもニコロディに向けられ…
ソレがアルジェントの知るトコロとなったのなら…
アルジェントはルカに対して…「憎悪」に近い感情を抱き…
「オレに何の相談もなく『ルカぺリア』を作りやがって…」
「相談を受けていたなら『魔女の闘争の話』になどさせなかった…」
と憤っているのやも知れぬ…。

つまり…アルジェントはルカの
「何」に怒りを覚えているのかの考察が必要なのだ…。

また…ルカが「サスペリア」の拗らせオタクであるなら…
スージー・バニヨン役にダリア・ニコロディに似た俳優を据え…
「本当のサスペリア」を作ろうと指向する筈なのだが…そうしてない…。

閑話休題

「ルカぺリア」が「サスペリア」の二次創作同人誌だと言うのなら…
同人誌読むより「原典」を読み込んだ方が…
同人誌の「言いたいコト」に迫る近道であると我は考えた…。

「原典」が存在しなければ同人誌は絶対に存在しないが…
例え同人誌が存在しなくとも「原典」は存在する…。

この…圧倒的な力関係の差…「原典」の内容を押さえておけば…
例え如何なる同人誌が何百出ようとも対応し得る由縁なのだ…。

例え「ルカぺリア」がどれ程難解であろうとも…
「『ルカぺリア』は…ルカ・グァダニーノによる『サスペリア』の解題」
という本質を見失わなわず「ルカぺリア」に向かって行けば…
いつかは追いつくだろう…?
向かっているんだからな…。

全く…「皐月さんと話をする」にも
理論武装に一苦労で…
実にメンドクサイが…
「学問」とはそもそもメンドクサイものなので…
まこと地道に研鑽を積むより「王道はない」のだ…

皐月さんの「ルカぺリア」に対する知識と愛情の絶対量の差は
如何ともし難く…かと言って…
「ボクちゃんバカだからなんにもわかんなあい」
と戦いもしないで白旗上げて降参するのは
如何にも業腹であるし…
学究の徒の端くれとして…
せめて僕は何が分かっていて何が分かってないのかの
切り分けだけはどうしてもしておきたかった…。

そもそも!
「オタク」と言うのは…
たったひとりの例外もなく…
「負けず嫌い」なのである…。

皐月さんとの交流は…非常に知性を刺激され…
こんなにアタマを使ったのは久しぶりである…。

あのさ。
「他人の考え」が…
しかも「拗らせオタクの考え」が…
一朝一夕で分かるワケないでしょ?

日本一の拗らせイスラム哲学研究者井筒俊彦先生の
「意識と本質」なんてアナタ…
1991年から何度となく挑戦してるケド…
その都度「序章」で早くも玉砕してますよ…。
「分からないコト」を「分かったフリ」しちゃダメ…。

とは言え…「To Die」を折に触れ読み返しているが…
皐月さんの触れれば切れる様な論理展開が…
「愛」を取り扱い始めた途端甘々になり…
「愛があるから大丈夫なの」
という小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」並みに
切れ味が落ちる急所がある…。

「論考」に急所がある場合…
論文制作担当教官から厳しく注意される筈。
「注意してくれる相手の不在」が真の急所と言える…。

閑話休題

次に今年の4月から6月までの3ヵ月間で
京都アニメーションの「響け!ユーフォニアム」の第3期(完結編)が
何とNHKで放送され…各話終了後にレビューを投稿し…
最終話のレビューにはnote投稿を始めて以来
最大のアクセス数を頂戴したコトが非常に印象深い。

時流のど真ん中に乗ってリアルタイムで作品を追いつつレビューを書き…
凄まじいアクセス数を頂戴したのは大変に刺激となった…。

閑話休題

2024年は…僕の家に4K環境が構築された年でもあった…。
「食人族」の4Kの円盤を買ったはいいが肝心の再生環境がない…。
我は…ルビコン川を渡河して4K環境を構築するまでの
一部始終をレビューに書いて残しておる…。

閑話休題

今年の6月にはVIDEO VIOLENCE RELEASINGさんから
フィル・スティーヴンス監督の
「フラワーズ01(新装版)」と「フラワーズ02(初回版)」が
同時リリースされ…
そのジャケットデザインを担当されたのが他でもない皐月臨さんであって…
予約開始の30分前からPCの前に正座待機という経験をしている…。
ホントにねえ…何で円盤買うのに…
「買えなかったどうしよう」と不眠症となり…
心拍数が急上昇して不整脈にならねばならぬ…。

そもそも何故…
僕の行く手にまたしても皐月さんが立ち塞がって来るのか…
なんで宇宙は斯様な因果律になっておる…
未だに…その宇宙の法則の術理が全く分らぬ…。
まこと…僕の人生には「分からぬコト」が多過ぎ…
一生マナブ絶対の必要があるのだ…。

「全く分らぬ」ので…四半世紀ぶりに東京ビッグサイトで開催された
同人誌即売会に参加し…皐月さんと邂逅を果たし…
「フラワーズ01&02」のジャケットにサインを頂戴すると言う
「やらかし」を演ずる始末…。

今年は東京で開催されたイベントに多数参加した年でもあり…
先に紹介した東京ビッグサイトの同人誌即売会…。

2月:池袋新文芸坐での
「ホラマニ血みどろオールナイト」鑑賞イベント参加…

5月:新宿シネマートでの「ソイレント・グリーン」鑑賞イベント参加…

7月:
渋谷イメージフォーラムでの「ユニコーン・ウォーズ」鑑賞イベント参加…

同日同所での「KFC 食人連鎖」鑑賞イベント参加…

同日から翌日にかけて
新宿シネマートでの「全穴串刺しナイト」鑑賞イベント参加…

11月:新宿シネマカリテでの「アルジェント動物3部作」鑑賞イベント参加…
第1次十字軍遠征…

第2次十字軍遠征…

12月:池袋新文芸坐での「第5回ゴアフェス」イベント参加…

幾ら何でもイベント参加し過ぎだろう…。
余りにも書くコトが多過ぎる為…
今年買った円盤に関しては明日報告しよう…。

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