ジム・ジャームッシュ監督/ティルダ・スウィントン主演の映画「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」レビュー「月明かりのもと…流れる雲を目で追いながら…深夜の都会の散歩を再開したくなる映画ですね…」
映画「デッド・ドント・ダイ」を観て…
俄かにジャームッシュ監督とティルダ・スウィントンさまの
ファンになって…「次」に観たのがコレ…。
21世紀を生きるふたりの吸血鬼
アダムとイヴ(ティルダ・スウィントン)の
世俗に毒されない静謐な生活を描いた話。
ティルダさまの演じられる「人外」って最高ですよねっ!?
(オタク特有の早口)
アダムはミュージシャンでイヴは読書家。
深夜のドライブや廃墟の探訪がめっちゃ好み。
イヴが日本円を所持し…
読書家の彼女が悠久の時を経て吟味に吟味を重ねた
愛読書に白石一郎の「海狼伝」が含まれていて嬉しい。
昔の様に月明かりのもと雲が流れるのを目で追いながら…
深夜の都会の散歩に出掛けたくなる不思議な作風。
ホントにね。
この映画…
ジャームッシュ監督の「趣味」だけで構築されてるの。
イヴの破天荒な妹エヴァは
ふたりの静謐な日々を破る話の掻き回し役。
起承転結で言ったら「転」。
僕は起承承承…(永遠に続く)で良かったのだけれど…
ソレだと話が終わらないものね。
吸血鬼ですもの,
霞を食って生きる訳には行かないよね,
ってホンの少しだけ生々しいオチもスキ。
本作が…
女性に人気の作品だと言うのも…
大いに頷けるのです…
普段は超即物的な
ウルトラゴアホラー映画ばかりの僕ですが…
たまには「雰囲気」に浸りたいときがある…
そんなときに最適の映画がコレなのです…
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