午後のロードショー「プレデター」レビュー「ヤツは自爆して「自分が負けた」事実を隠蔽しようしようとした一族の恥晒しなのだ。」
「プレデター」(PREDATOR)とは「肉食獣」という意味である。
人間相手には最早敵のいなくなったシュワルツェネッガーが
宇宙人と戦う映画として話題となったが
劇場公開当時はシュワが「何」と戦うかは明かされていなかった。
映画館に観に行って初めて「アレ」を目撃した次第である。
「プレデター」の前半は南米だかベトナムだかのゲリラに拿捕された
政府要人が虐待を受けてるのを凄腕の傭兵部隊が救いに行く…。
「地獄の7人」の亜流として話が進む。
傭兵部隊の無双が見所。
勿論その凄腕の傭兵部隊が
「アレ」にゴミクズの様に殺される後半への布石。
今更「ランボー怒りの脱出」や「地獄のコマンド2」の様に
ベトナム人を殺して意気上がる時代ではないのだ。
ビリーは「アレ」を真の戦士と認めたと
「バオー来訪者」の愛読者だけは知っていた。
「バオー」は「プレデター」の前に発表されたのだ。
当時「プレデター」を御覧になられた藤子不二雄A先生は
「シュワちゃんタジタジ!」 との記事を書かれていた。
「プレデター2」を観ると
ヤツは自爆して「自分が負けた事実」を隠蔽し
有耶無耶にしようとした一族の面汚しだと分かる。
結果としてカール・ウェザースの追悼映画となった事を心から残念に思う。