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S.S.ラージャマウリ監督の映画「RRR」レビュー「本作のブルーレイ版は劇場公開版で4K版はディレクターズカット版なのではないだろうか…?」

先般映画「RRR」のアルティミット・エディション円盤5枚組を購入し…
その中には4K版本編とブルーレイ版本編が同梱されており…
4K版だけありゃあいいと思っておったが…
本日ブルーレイ版を視聴して大いに驚いた。

4K版とブルーレイ版には…
これから挙げるふたつの大きな違いがあるからである。

違い1.4K版はワイドスクリーン形式で収録され…
ブルーレイ版はシネマスコープ形式で収録されている。

ホラね!

公式ホームページを参照すると
本作の劇場公開はシネマスコープ形式で行われた様だ。
しかし…実際にはワイドスクリーン形式で収録され…
ワイドスクリーン形式の上下の情報をカットして…
シネマスコープ形式で上映した様だ。

つまり…映画館に「RRR」を観に行かれた方は
画面から貰う情報が減ったシネマスコープ形式で
映画を観ておられた様だ…。

ブルーレイ版シネマスコープ形式
4K版ワイドスクリーン形式

写真撮影がヘタクソで誠に申し訳ないが…
シネマスコープ形式ではビームの頭髪がギリギリ画面内に入ってるが…
ワイドスクリーン形式ではビームの頭髪より「上の光景」が映り…
総督官邸1階の小窓は全部入っている…

またシネマスコープ形式ではビームの背広の
上から2段目のボタンまでしか映ってないが…
ワイドスクリーン形式では3段目のボタンまで映り…
ラーマの背広のズボンも映っている。

そもそもワイドスクリーン形式は
16:9の画面比のテレビ画面全体に映るが…
シネマスコープ形式は上下に黒い帯が入っている…。

もともとシネマスコープ形式で撮影したのなら
テレビ画面に黒い帯が入ろうと気にはしないが…
もともとワイドスクリーン形式で撮影した内容の
上下の情報をカットして
シネマスコープ形式にして上映したなら話は別だァァァ!

なんでそんな酷いコトするんじゃい。

撮影された内容を全て余す所なく観たい思うのは当然の欲求であり…
絶対に4K版の購入を強くオススメする…。

違い2.もうひとつの4K版とブルーレイ版の違いは…
両バージョンの尺の長さであり…
4K版は尺の長さが2時間58分57秒あるのに対し…
ブルーレイ版は尺の長さが2時間59分07秒あり…

ブルーレイ版の方が4K版より尺が10秒長い。
この件に関しては詳細に解説する。

仮にブルーレイ版を「劇場公開版」と呼ぶコトにすると…
4K版との10秒の尺の長さの違いはどうして発生するのだろうか…?

こっから先はしッぬッほッどッ細かいよ…?

劇場公開版と4K版は
両円盤とも全26章にチャプター分割され…
各章に両円盤ともに同じ小見出しが付いている…。

第4章The WATER(劇場公開版の開始点は00:15:21)は
劇場公開版より4K版の方が尺が2秒短い。

第8章優しき人(劇場公開版の開始点は00:45:01)は
劇場公開版より4K版の方が尺が2秒短い。

第9章パーティへの招待(劇場公開版の開始点は00:51:33)は
劇場公開版より4K版の方が尺が1秒長い。

第10章Naatu Naatu(劇場公開版の開始点は00:56:37)は
劇場公開版より4K版の方が尺が1秒短い。

第12章告白(劇場公開版の開始点は01:14:16)は
劇場公開版より4K版の方が尺が1秒短い。

第13章猛獣アタック(劇場公開版の開始点は01:22:36)は
劇場公開版より4K版の方が尺が1秒短い。

第16章装填 狙え 撃て(劇場公開版の開始点は01:42:51)は
劇場公開版より4K版の方が尺が1秒短い。

第18章Komuram Bhecmudo(劇場公開版の開始点は02:00:31)は
劇場公開版より4K版の方が尺が2秒短い。

第19章つぐない(劇場公開版の開始点は02:09:40)は
劇場公開版より4K版の方が尺が1秒長い。

第20章語られる真実(劇場公開版の開始点は02:23:51)は
劇場公開版より4K版の方が尺が1秒短い。

第22章最強の肩車(劇場公開版の開始点は02:33:03)は
劇場公開版より4K版の方が尺が1秒短い。

第25章爆破(劇場公開版の開始点は02:48:24)は
劇場公開版より4K版の方が尺が1秒短い。

第26章(最終章)Etthara Jenda(劇場公開版の開始点は02:54:09)は
劇場公開版より4K版の方が尺が1秒長い。

上記に挙げた章の尺の長短を加減すると全体として
劇場公開版より4K版の方が尺が10秒短くなるのだ。

ただ…一方的に尺が縮んでいるのはなく…
第9章パーティへの招待(1秒追加)
第19章つぐない(1秒追加)
第26章(最終章)Etthara Jenda(1秒追加)

は尺が伸びており…僕の予想を申し上げるのなら…
「4K版」とは劇場公開版を監督が編集し…
新規カットを秒単位で追加して…
収録形態をワイドスクリーン形式に戻した
「ディレクターズカット版」なのではないかというコトである。

つまり…ブルーレイ版の正体は劇場公開版であり…
4K版の正体がディレクターズカット版であると言うのが僕の予想となる。

4K版(ディレクターズカット版)の方がブルーレイ版(劇場公開版)より
画面から貰う情報量は圧倒的に多いが…
ブルーレイ版の方が4K版より
10秒も尺が長く断じて「要らない子」ではない…。

だったらケチケチしないで両方とも収録すればなーんにも問題無いじゃん!
…ソレが「アルティミット・エディション」の考えだと僕は思ってます…。

ブルーレイ版OP
4K版OP
ブルーレイ版OP
4K版OP

もうね。
ブルーレイ版と4K版って初っ端(しょっぱな)から「違う」んですよ。
ブルーレイ版は国際版で4K版はインド(テルグ語)版なのかってくらい。

僕は本作を円盤が届いてから4K版とブルーレイ版の2度しか観ておらず…
実際に映画館に何度も通われた方の教えを乞いたく思う…。

特に…第9章,第19章,第26章(最終章)は
秒単位で新規カットが追加されている可能性があり…
また…秒単位の割愛箇所があるのなら
何が割愛されたのかの
有識者の意見を是非とも乞いたいのである。

こっから先はねえ…
この映画のコトが死ぬ程スキで…
死ぬ程細かい(秒単位の)指摘が出来ないと辛いと思う…。

勿論僕はいま…
一遍もこの映画を観に映画館に行きもしないで
机上のデータのみで…
「第9章・第19章・第26章に秒単位の新規カット追加がある筈なんだッ」
…と妄言垂れ流しているだけなので…
実際に映画館に行き…
この映画を20回も30回も御覧になられた方の証言を得て…
自分の予想の「ウラ」が取りたいと希っているのである…

4K版の第26章(最終章)の新規カットの追加はないのではないか
…という考察を追加しました。




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