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映画「DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン」レビュー「「シン・ウルトラマン」と「DAICON新マン」を同時にAmazonPrimeVideoにリリースして競わすとは誰が考えたのか知らんが実に人が悪い。だから気に入ったッ!(ドン)」
本作「DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン」と
新作「シン・ウルトラマン」を
アマプラで同時配信して特撮作品としての
優劣の判断を視聴者に委ねるとは誰が考えたのか知らんが実に人が悪い。
だから気に入ったッ!(ドン)
先に「シンマン」を観たのだが,シンマンと外星人との
「重さ」の全く感じられないCGヌルヌル戦闘に辟易していたが,
「DAICON新マン」の「重み」のある手作り感溢れるミニチュア特撮の
精緻を極めた内容に,故郷に帰ったからの様な安心感を得た。
また「DAICON新マン」は
過去に出ていたDVD,現行のBDの特典映像の様に傷だらけではなく,
デジタルリマスター処理が施され,過去イチ綺麗な画像を堪能出来る。
また「シンマン」のレビューで僕は初代マンをファミコンソフト,
シンマンをスーパーファミコンソフトにたとえ,
基本的アイディアがファミコン時代に出尽くしていて,
スーパーファミコンソフトは
過去のファミコンソフトのアイディアの焼き直しに過ぎないと批判したが,「DAICON新マン」は「帰ってきたウルトラマン」と名乗っておきながら,
怪獣,脚本,演出全てが独創のアイディアであって,
元の「帰ってきたウルトラマン」ついでに言えば
「セブン」&「初代マン」の褌を一切借りていない。
「シンマン」とは大違い。
やはり映画の命は独創的なアイディアなのだ。
明らかに低予算に属する「DAICON新マン」が
脚本・特撮・カメラワーク等が独創性に満ちていて,
「シンマン」が色々なしがらみに縛られていて「羽ばたけない」のを見ると,映画の優劣とは主演俳優の演技力や予算の多寡によって決まるのではないと改めて思い知らされる。
大傑作である。
デジタルリマスター版を円盤化してくれんかな。