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映画「未来世界」レビュー「『ユル・ブリンナーの接待映画』と言うなかれ!しっかりSFマインドはあります!」

デロスの悲劇から数年。
新生デロスの御披露目に招待された記者(ピーター・フォンダ)は
違和感を覚え,内偵した結果,招待客を拉致監禁して人造人間とすり替え,
人造人間に新生デロスの広告塔となって貰うと言う
荒唐無稽で到底採算の合わない企みを知るも,
新生デロスは彼そっくりの人造人間を追手として差し向ける…。

前作は「ウエスト・ワールド」と言い,
人造人間のテーマパークで人造人間が狂い人間を襲い始める映画ですね。
「「ジュラシック・パーク」みたい」って思うでしょう?
だって監督が同じマイケル・クラントンなんだもん。
このヒト,昔っから「同じ映画」を作ってて
「まるで成長していない」んです。
前作で黒服のガンマンロボを演じたのがユル・ブリンナーで要するに
「荒野の七人」のクリス(ユル・ブリンナー)のコスプレをしてる訳。
でも何処までも追って来るガンマンロボは僕だけでなく
キャメロン監督にもトラウマを与え,
その恐怖がターミネーターに継承されたんです。

そのユル・ブリンナーは本作にも登場するんですが,
ガウン来てブランデー飲んで
ラブホテルの回転する丸いベッドの上で
女とイチャイチャしてるだけ!

アンタ一体何しに出て来たの?

閑話休題

ピーター・フォンダが自分ソックリの相手と戦うのは,
フレドリック・ブラウンの「闘技場」
→藤子・F・不二雄「ひとりぼっちの宇宙戦争」
→本作の「流れ」を感じさせますね。
偽ピーター・フォンダが
「お互い銃の腕前は下手なんだ」
と声を掛ける場面はSFマインドが刺激されますね。
新生デロスは妙な所でフェアなのです。

週刊少年サンデーでも本作がカラーで紹介されてました。

後ね!本作はOPが素晴らしいんです。
映画としてはアレなのに
SFマインドはしっかりあるのが不思議ですね。

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