ヤングキングアワーズ2024年4月号レビュー「祝!平野耕太先生の「ドリフターズ」2ヵ月連続掲載!つまりコレは…「連載」なのである!」

長谷川哲也「ナポレオン 覇道進撃」
今回はオージュロー＆マッセナ両元帥の最期が描かれる。
とは言え「華々しく戦って死ぬ」のではなく
オージュローは風邪,マッセナは一酸化炭素中毒。
いずれも自宅による逝去となった。

ロシア皇帝アレクサンドル
「フランス人は皆恩知らずで尻軽女同然のクズだッ!」
こんな力のある台詞を堂々と書ける漫画がもう直ぐ終わっちゃんだなあ…。

平野耕太「ドリフターズ」
マモン間原・サルサデカダンの戦いで
信長軍が黒王軍に負けた原因のひとつが
ラスプーチンの調略によるある公子の裏切り・背面攻撃であり
クロウ様と木苺爺ちゃんのコンビが
公子の留守を突いて郷里を火の海に変える。
クロウ様には根拠地(領地)が必要であり
領地は他国の領土を奪い取る他無いのだ。
話は勿論面白いが
「ドリフターズが2ヵ月連続で掲載されたこと」
を慶びたい。
「覇道進撃」が終わってしまったらヤングキングアワーズ誌の購入動機は
「平野耕太先生の「ドリフターズ」が読みたい」
しか無くなる訳でえ
その「ドリフターズ」が「連載」になってくれるのが本当に有難いのだ。

「クライマックスネクロマンス」は早くも第2話で失速。
近藤るるる先生の「影姫」は次号で完結…実質打ち切りである。

宮尾岳「並木橋通りアオバ自転車店」
今回は特別編。本作は2014年に石川県和倉温泉とコラボしており
「2024年1月1日に石川県で起こった事」
が描き綴られている。
漫画の力の及ぶ範囲は「架空の出来事」だけとは限らないのだ。