アニメ「悪役令嬢転生おじさん」第7話「おじさん,模範演習する」レビュー「スキなだけ食べなさい…女の子はぽっちゃり目の方が健康的で可愛いんだから…を当の女の子にどう納得させればいいのか…」
今回の話はそんなに「重たく」ないので…
ダイエットコーク飲みながらポテトチップつまむ気持ちで
軽～く読んでいただけたらと思います…。
今回のテーマは父親と娘のコミュニケーション。
即ち…
1.激務で2か月に1度しか帰宅出来ないグレイスの父(大塚明夫!)の…
「グレイス」の認識が5歳児のまま停止していて…
5歳児向けの玩具をおみやげに買って来たトキ…
15歳の年頃の娘として…どう父親をフォローすべきか…?
2.父が田舎貴族の出で…遥かに地位の高い母に婿養子として嫁いだ身で…
何かと引け目を感じて生きているのを…娘としてどうフォローすべきか…?
3.自分の娘同然に思っているアンナが肥満を気にして
自主的に食事制限してるのを…「父親」としてどう助言するか…?
の3項目。
「15歳の娘が父親のフォローなんてする訳ないだろ!」
とか言っちゃダメ!
コレはファンタジーなんですから!
「15歳の娘」の中身は
52歳のオッサンなんですから「気遣い」が出来るんですっ
先ず項番1!
グレイス(憲三郎)は子供用の木馬を見て…
「お父さまが親戚の子供に木馬を買って来た…流石お父さま!」
とすかさずフォロー!
項番2は…
先ずグレイスの父がドワーフの親方とコマ回ししながら…
「娘の気持ちが分からなくなった…」
「所詮ワタシに公爵なんて似合わない…」
「田舎貴族の次男坊のオレが…」
と凹んでいるのを見て取って…
グレイス「ズルいですわ…」
「ワタクシに隠れて…」
「そんな面白そうなコトなさっているなんて…」
「是非!ワタクシにもその遊び…」
「教えて下さいな…お父さま…」
と…全父親が滂沱の涙を流す対応を披露し…
グレイス「例えお父さまが田舎貴族の次男坊であろうと…」
憲三郎「グレイスのお父さん…」
「アンタは…」
「家族を愛し…仕事を愛し…」
「その使命を誠実に全うしている…」
「誰よりも立派な父親だよ…」
…との「本心」が優雅変換(エレガントチート)され…
グレイス「ワタクシは…お父さまを…尊敬しておりますわ…」
に着地するのであった…。
…実は項番3が一番の難題でな…。
「お父さん」の憲三郎的には…
「子供はスキなだけ食べるべきだ」
「女の子はぽっちゃり目の方が健康的で可愛い」
と助言したいのだが…
以前憲三郎は実の娘の日菜子に「同じ助言」をして…
日菜子「お父さん…食事制限する…」
「ワタシの気持ちが…分かってないんだね…」
と言われた反省があり…
「思った通り言う」
のが必ずしも最適解とは限らないと知っている…。
僕の務めていた会社の「おじさん」は皆…
判で押した様に…
「女の子はぽっちゃり目の方が健康的で可愛い」
と言ってねえ…
コレ…「おじさんあるある」の典型なのですよ…。
しかしながら…
アンナには食事をキチンと摂って貰わないと「困る」のだ…。
何より健康を害されては元も子もないし…
この世界における「魔力」は「体力」と正の相関関係があり…
体力ゲージが伸びると魔力ゲージもソレに呼応して伸びるのだ…。
来るべきマジックエグゼビジョン(公開魔法展示会)で…
体力不足(即ち魔力不足)のパートナー(アンナ)を参加させれば…
コチラの足を引っ張りかねない…
かと言って…
「食うのも仕事のうち」
とアンナを…まるで自分の部下の様に扱いたくはない…。
従って一番いいのは…
1.食って体力を付け…魔力も伸ばす
2.体重増加に不安あらばランニング等の
トレーニングを実施すれば…消化を助けるし…
更なる体力増強にも繋がる…
なのだが…
グレイスは気付いていないが…
項番3は既に解決済みなのだ…
と言うのも食堂で
グレイスはアンナが食事制限しているのを見て…
グレイス「そう…体重増加がイヤなのでしたら仕方ありませんわね…」
「でも残念…」
「アンナさんがシアワセそうにたくさん食べているのを眺めているのが…」
「ワタクシのシアワセでしたのに…」
アンナ「ワッワタシの所業がッ」
「グレイス様のシアワセを強奪している…!?」
「一体…ナニを思い上がっておる…アンナ・ドールッ!」
「平民憲法第一条ッ!」
「平民はッ」
「食べられるトキにガッと食べておくべしッ」
「あとで死ぬ程トレーニングすりゃあ…」
「無・問・題ッ!」
と…アンナの心の中で大葛藤があり…
グレイスの前でガッと食べたのち…
死ぬ程トレーニングしていたのです…。
こうして体力と魔力が2倍になったアンナは…
グレイスを良く助け…
マジックエグゼビジョンは成功裏に終わりましたとさ…。
余りにもヤり過ぎたアンナが…
腹筋と大臀筋が発達し…
従来のスカートが履けなくなったそうな…。
(どっとはらい)