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ウィリアム・マローン監督の映画「クリーチャー」HDリマスター版レビュー「「エイリアン」の足元にも及ばねえ監督の前時代的価値観に吐き気を催すのである。」

僕はコレから…酷い酷い酷いレビューを書いて…。
「世界は優しさで満たされている」
とか寝言を吐く人間の横面を張り倒して目を覚まさせ
現実を見据えるよう促す気でいるので
気持ちの優しいJガイルの様なアナタが読むと
傷付くだけだから読むのはおよしなさい。

いいかい?
警告はしたからね!?

地球の鉱物資源が枯渇した21世紀,米国の巨大企業NTIと
21世紀になるのに性懲りもなく存在する西ドイツのライバル企業が
土星の月タイタンの鉱物資源の利権を巡って激しい競争をしていた。

NTIの調査隊がタイタンの鉱石の採掘場で
20万年前の何者かの文明の遺跡を発掘し
カプセルに異形の生命の標本が幾つも保管されているのを発見する。

どうやらタイタンの古代の文明を生んだものは
地球で言う所の「昆虫採集」の趣味があった様で
採集した昆虫を標本にする様に
宇宙の異形の生命をカプセルに標本していた様だ。

宇宙の異形の生命のサンプルはとっくの昔に死んでいると思われたが
実は生きている者(クリーチャー)がいてソイツは肉食で…。
20万年もの間,マヌケが訪れるのを待っていたのだ。

NTIの調査隊がタイタンで消息を絶ち,
調査隊が新たに組織され
ノコノコただクリーチャーに喰われる為にタイタンにやって来た。

西ドイツのライバル企業の調査隊も密かに派遣されていて
タイタンは風雲急を告げるであった…。

あのですね。

僕はこの映画を今回初めて観たのですが…。
この映画には「あんまり面白くない」という特徴があります。

NTIの7人のタイタン調査隊のうち4人が女性クルーで
てっきり「エイリアン」に敬意を払った
「男女平等SFホラー」が展開されると期待していたのですが…。

「女」はただ…泣き叫び…泣き喚いてパニックを起こして
クリーチャーに喰われる為に存在し…。
クリーチャー君は幼虫を人間の脳に寄生させて使役する
知能の持ち主なのですが…。
その「知能」の使い道たるや…。
幼虫が脳に寄生した女性クルーが素っ裸になって
男性クルーの股間をシゴき始めると言う有様…。

西ドイツのライバル企業の調査隊の唯一の生き残りの
ホフナーというドイツ人は
初対面の女のケツをまさぐるのが「挨拶」という
呼吸する様にセクハラをするのがコミュニケーション手段と言うクズで…。

余りの前時代ぶりに
「吐き気を催す邪悪とはッ!」
…と思わずブチャラティと化して絶叫する代物なのですよ…。

あのさあ。
コレ…SF映画である必要が微塵もねえんですよ…。

「エイリアン」の後出しジャンケンの癖に
「エイリアン」に勝る描写がひっとっつっもっないんです…。

クリーチャー君は「集団的知性」の持ち主と言う設定なのですが…。
「エイリアン」とナウシカの巨神兵を足して2で割った様な着ぐるみ着て
モタモタ宇宙船を徘徊する姿に「知性」など微塵も感じられず…。

「女」はただ…頼りがいのある男の足に縋って
チンポをしゃぶって助けを乞う為だけに存在してるのです。

なんだよこの世界観!
幾ら何でもコレ…酷過ぎるんじゃねえの…?

『「エイリアン」とは違う事がしたかった』
と監督は主張されていますが…。

オマエは無能なうえにSFマインドがゼロで
「エイリアン」の真似がしたくとも出来なかったのが真相だろ…ああ!?

本当にね…本当に久しぶりに「酷い映画」を観たよ…。

そりゃあ僕はホラー映画愛好家ですから
「女が酷い目に遭う映画」は大好物ですが
ソレは「登場人物が揃いも揃って前時代的価値観の持ち主であるが故に
死んで行く映画」が観たいと言ってるんじゃない!

登場人物が皆頭が悪いのには耐えられないんだッ!

しかも登場人物が皆頭が悪いのは監督の頭が悪いからで
「救い様がねえ」んだよ!

頭の悪い人間はSF映画もホラー映画も作ってはならない…。
ソレが本作品を観た偽らざる感想である。

観れば観る程頭の悪くなる映画である。
ゴア描写だけが健闘していてソレが唯一の「救い」である。

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