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綾紫は麺類を啜りません II

例によってnoteの反応が遅い。エディタで文書の大半を作成し、最後のコピペと整形だけをnote上でやれば良いと思うが、それでもPCに准えるならばCPUが遅いというよりメモリが不足していたり、意味不明のディスクアクセスが続いていたり、といった状況下で体験する遅さに似ており、非常に不快である。だから今日もまたJungやMBTIやエニアグラムではなく息抜き記事を掲載しよう、と思ったがどんでん返しに遭遇した。

本稿作成時点で判明しているアクセス状況は上の通り。軽い気持ちで2024/10/29に投稿した「綾紫は麺類を啜りません」

が何と短期間で3位に浮上した。その翌日に投稿した「JungとMBTI II:外向と内向の2重定義」

も良好な立ち上がりを呈している。「綾紫は麺類を啜りません」は丸亀製麺のCMの炎上を報じた動画に対する感想でもあるので、時宜を得た話題、と受け取って頂けたのかも知れない。「JungとMBTI II」は2位を占めるその前編「JungとMBTI」の読者にまた来て頂けたのかも知れない。

さてnoteには麺類を啜るのが苦手な"同好の士"もいる様子である。

こちらは以前から気付いていたのだが、啜る食べ方、苦手のようである。そして

●「昔、麺を啜るのが当たり前なのになんで啜らないの?日本人ではないのでは?」とか言われた事があり気分悪く感じたこともある。

と証言している。これこそ、まさに綾紫が最も警戒している事態であり、是非とも来ないでくれ、と思っている。そして

●別に、周りの人に失礼でなければ麺を啜ろうが啜らまいがどうでも良いのではないか? 食べ方の自由ってあるはずだ。

こちらとも同意見。だが自由とは力の空白であり、啜る音も声も大きい者が「啜れ!」と叫び出したらそれがマナーとして日本中を暗雲のごとく覆い尽くしてしまうかもしれない。他人に「啜れ!」といわれたのはまさにそうなってしまっている、何よりの査証だ。

こちらもタイトルで「啜れない」と告白しているが、綾紫が注目したのは次の意見だ。

麺が長すぎる
こんな私でも戯れにラーメンをすすってみる事があります。その時いつも思うのはこれです。麺を歯で切らないで最後まですすりきるとめっちゃ長い。麺長すぎ問題。TVで見る「正解の食べ方」はそうやってるので真似すると凄い疲れます[後略]。

多くの麺類が長いので食べにくい点、同意する。啜る悪習のない外国向け輸出用のカップ麺は短い、とも聞くが、日本でも、10cm程度の短いラーメン

が販売されている。口上文を抜粋する。

●短いラーメン3食セットの登場で、介護食や幼児食の食のバリエーションが広がりました。この一品が皆様の食卓を彩りますように。ラーメンをすするのが苦手な方向けの食べやすい短いラーメンです。細麺の特徴でもある、茹で時間はなんと約40秒~1分。忙しい間でもさっと作れます。

「介護食や幼児食」とあるが、それならば健常者にも食べやすい筈だ。しかも細麺なので茹で時間も短く、綾紫のような短気な者にもピッタリだ。短いというなら素麺の一種、温麺

もある。「うーめん」と発音する。放出(=ハナテン)・狸穴(=マミアナ)並に難読だ。口上文には

●「(麺を)すする」という事は思いのほか体力のいる動作です。そのため、“少しの力でも食べやすいように”という優しい思いやりの
心から、この長さになったとも言われております。

とあり、顧客第一の精神を感じさせる。綾紫は斯様な短い麺こそもっとどんどん普及し、日本、いや世界を征服して欲しいと願っているが、現実はそうではない。大抵の長物は長く作るのが困難である為、プライドの高い職人や店員が見境のない差別化の為どんどん長い麺に挑戦し、それを普通の食料では満足しないオタクマニアな客が

●俺様はこんな食べ難い麺も平気! 普通の庶民とは違うのだ!

とズボッ! ズボッ! 音を鳴らして悦に入り、そうすると益々、職人や店員は長い麺を供給する、という、綾紫にとっては負のスパイラルが発生したのではないか、と邪推していた。飲食業界に於いては固定客の確保が第一であるから、万人受けを犠牲にした偏った食事、何でもありになりがちだ、と。啜る行為とは直接関係ないが、敢えて汚臭を売り物にする豚骨ラーメンはその典型だ。だがそうでもない様子。食べやすい筈の短いラーメンを提供する店に対する不満の相談を見かけた。

店の方針については

●女性やファミリー客増加を目指す取り組みの一つとして、使う麺を短くする、と話していました。啜りたくない(汁が跳ねる、啜る仕草が嫌)、口の中に沢山入れたくない、などが理由だったと思います。

とあるので、上に挙げた短いラーメン・温麺と同じ、顧客に寄り添う精神を感じさせる。汁が跳ね難い等のメリットは老若男女を問わないから「女性やファミリー客」にとって食べやすいならば、それ以外の客にとっても食べやすい筈である。だがこの質問者は

●その後そのチェーン店で食事し、短くなった麺に違和感を抱いた記憶があります。味は変わらないけど、啜らなさすぎてラーメン気分が出ないと感じたような、、、

といった具合で不満を感じている様子である。しかも

●高校生の姪も「気をつけて食べなくていいけど、ラーメン食べた気が薄い」と。同じく高校生の甥はざざっと食べていて、あまり気にはならなかったそうですが・・・

とあるので似た不満を抱くのは1人ではないようだ。勿論、気にしない者もいる。それにしても引用の繰り返しになるが、

●味は変わらないけど、啜らなさすぎてラーメン気分が出ないと感じたような
●気をつけて食べなくていいけど、ラーメン食べた気が薄い

という意見、これだけでは具体性がない為、何が不満なのか、綾紫にはサッパリ分からない。

それではおバカな一首

ラーメンは
ぬるく 短く 食べやすく
こだわり捨てて
客に寄り添う

を以て今日はここまでとする。

追伸:備忘録リンク


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