Vol.9 路上生活者の働き口について②~ダンボール手帳編~|路上生活マガジン
先日、ちょっと前に貰ったスマホを「大事な連絡先をそっちのスマホに控えてたから返せ」と言われたのですが・・・
その人渡した張本人は受け取った私の顔忘れてたみたいで、第一声が「彼はどこにいますか?」でした。
伝言を頼むと言われて上の言葉を聞いたですが、誰も挟まないで直で伝わってるとは思ってもなかったでしょうね笑
クソつまんない伝言ゲームですね😂💧
というわけで、本日も路上よりお届けします。
皆さんこんにちわ。
都心で路上生活をしてます村瀬テロスタンと言います。
路上生活者、いわゆるホームレスという事になります。
さぁ、今週も路上生活マガジンのお時間がやって参りました!
皆さんのフォローやスキなどのサポートが創作活動、また生きる原動力になりますので、気が向きましたらどうぞ宜しく😃✌️
というわけで今回は前回と同じ『仕事』をテーマにお話します!
ですので今週の #路上生活マガジン は・・・・
《みんなどうしてるの?路上生活者の働き口について、パート2》
です!
前回は手配師という人間絡みの話が主でしたね↓↓↓
なので今回は、路上者の主な収入源ともいえる『ダンボール手帳』絡みの仕事についてお話しましょう。
名前からして怪しいなと思うでしょうが、全くもって健全な仕事ですのでご安心を笑
①ダンボール手帳とは?
仕事を探してたり、すぐにでも働きたいホームレス中心に日雇いの仕事を紹介しており、ホームレス=ダンボールで作られた寝床にいるというイメージから、その名前になったそうです。
それでも登録してる人は路上者以外にも、仕事が見つからない生活保護受給者や定年過ぎたご老人など多数います。
この手帳持ってる若年層は、ほぼ受給者でしょう。
あっ、ちゃんと給料出た分は受給額から引かれてますからね!!
・手帳について
南千住から歩いて10分ほどの玉姫公園を抜けるとこの職安所があるのですが、昔から日雇いの町と呼ばれた山谷でしか、ハローワークを通じての当日払いの日雇い仕事は現在は無いみたいですね。
そして都からの仕事と言っても、資格とかがないと出来ないような事ではありませんので、その辺は一安心ですね。、
必要なのは『無理なく働ける肉体のみ』と言えるでしょう。
毎日紹介があるのか?と言われたらそうではありません。
仕事自体は平日は基本毎日あるのですが、個々に順番が来たら仕事を貰えるシステムになってまして毎日行けるわけではなく・・・
手帳発行時に"輪番"というもの貰い、その番号がきたら仕事を貰えるのです。
・輪番紹介と希望紹介
自分の手持ちの輪番が来ることで貰える仕事と、別で希望紹介で貰える仕事の二種類が存在します。
自分は輪番紹介の仕事しかないものですから、希望紹介の人が同じ場所に出くわすというのは見た試しがないです。
多分直接連絡がいくのか、時間をずらしているのかと。
ただ、どちらにも共通するのは自分の番号が飛ばされたら次に回ってくるまでお預けという事。
そして1ヶ月紹介を受けなかった場合、翌月職安に行って手続きをしないとその月も利用不可能に。
そこから更に期間が空くと番号が抹消されてしまうということくらいでしょうか。
飛ばされた番号の人があとから来て文句言っては、職員によく怒鳴られ人のよっては飛ばされる事が多いです。
まぁ、当然ですよね😁
・登録に必要なもの
身分証(あれば)くらいなものでして、住所のない人に関してはボランティア団体などから登録用に使用許可を貰うなどしてます。
友人宅扱いになるのでしょう。
職安行ってからの登録自体はすぐなんですよホント。
ただ、団体によっては変に真面目というか適当というか。
私の場合ですが、積極的に登録希望者集めて職安まで同行するという団体にお願いしたところ、担当者が別の団体に行ってよくわからない・・・というのが続きました。
そう、登録までに何ヵ所もたらい回しにされて面倒に巻き込まれました💦
で、らち空かないから路上生活始めてからすぐに声かけてくれた団体にお願いして。
普段こういうのやってない所なのですが、登録は自分一人でも行けるからいいと話したらすぐでした笑
最初からこうすれば良かったな・・・・
②当日の流れ他、
当日の流れですが、簡単にこんな感じです。
・業務内容
現在行った現場は3現場。
1つが埋め立て地の草刈り。
あとの2つは公園の落ち葉清掃でした。
監督の指示がない限りは休憩はないですが、急いで作業を迫られるなどないので気楽に進められるというのが利点ですね。
終了時間になったら一人ずつ呼ばれて給与が渡されて終了。
直帰するか、バスに乗って玉姫まで戻るか選択できるので寝床や家が近い現場はラッキーですね💕
③行ってみた感想
公園の清掃にしても草刈りにしても業務自体は難しいことなかったし、やたら監督や業者の人が意地悪してくるとかなかったのでストレスなくなんとかなりました!
難点は体力勝負なところ。お年寄りが多い場合は様子見ながら休憩多めに取らせたりはありますが、割りとスパルタな監督な場合何も考えずにひたすら人を動かすので困ったものでした。
そしてとにかく朝が早く、始発かその次の電車に乗らないと職安の開場時間に間に合わないスケジュールでした。
で、仕事決まって玉姫から移動の際はバス移動。
知り合いがいたら話ながら時間潰したり、現場到着するまで寝たり迷惑にならなければ自由に出きるのでその辺も問題なく。
何より色んな人と出会って、そこから情報を得て次の仕事なりなんなりに繋げられるので。
まぁ社会復帰に向けてのリハビリと考えてる人も中にはいるのではないでしょうか。
④最後に
路上者やそうでない人関係なく、高齢者が多い印象が強かったです。
玉姫公園に住む路上者は、輪番紹介をただ現地で確認しに来たりもよくあります。
勝手におっかない人ばかりかな?と思ってましたが気のいい人ばかりでした。
まぁ、変に絡んできた輩もいましたがその辺は相手にせずで😁
一日に働ける人数は減ったと聞きますが、それでも働く意欲を再び湧かせるのに調度いいのかなと。
本当に個人的ですが、色んな人がいるので人間観察や小説のネタにもいいかなと思います。
というわけで、今回はここまで!
次回はこちら!
引き続き働き口についてお話したいと思います。
それではまた!
Have a nice day! by 路上より。
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