Vol.7 路上生活者の寝床の実情③~決まった場所がない人編~|路上生活マガジン
先日、何年も使ってる腕時計をしてたり、公共のWi-Fi使ってスマホで文章あげてるだけで偽物のホームレスと勝手に決めつれられました。
実際見てから判断しろ!と問い詰めたらアカウントごとなくなってましたけど笑
なんだこのひき逃げに遭った感じは・・・
というわけで、本日も路上よりお届けします。
皆さんこんにちわ。
都心で路上生活をしてます村瀬テロスタンと言います。
路上生活者、いわゆるホームレスという事になります。
さぁ、今週も路上生活マガジンのお時間がやって参りました!
皆さんのフォローやスキなどのサポートが創作活動、また生きる原動力になりますのでその辺もどうぞ宜しく😃✌️
さて、前回では寝床の組み方などを中心に紹介させて貰いました。
決まった寝床にまつわる話は前回と前々回を合わせてご覧くださいませ!
前々回↓
前回↓
今回の #路上生活マガジン は・・・
《路上生活者の寝床の実情、パート3》
引き続き寝床にまつわる話をさせて頂きますね。
もう組み立て方とか紹介しちゃったので正直決まった場所がある人の話はこれが限度でしょう。
なので今回は決まった場所を持たない人にフォーカスを当ててみましょう。
①公園寝泊まり
よくベンチの上や遊具に人が寝てる光景を深夜目にしたことは多いんじゃないですかね?
そういう人は大抵が路上者だと私は考えます。
ただ、近くにタクシーが停めてあって、休憩中の運転手が戻っていったなんてこともあるので。
それでも何時間も休憩で横になることはないからして、長時間いたら、なおかつ荷物が多かったら路上者だと思ってくれていいのではないでしょうかね?
しかし今では防犯上の観点から、警備員や地域パトロールが見つけたら声かけをして深夜に寝てる路上者が夜寝づらい場所にはなってると思います。
それに"ベンチの上で寝てはいけません"なんて張り紙も増えてきましたし・・・
私も路上生活の初夜は小一時間ごとに顔にライト当てられて無理やり起こされて、『朝になったら出てけ』とか『いい加減ここで寝るな』なんて、言うことコロコロ変わるからストレスだったし、とにかくまともに寝れませんでした。
・大型自然公園で寝る人
現在では警備員の配置増加などの対策を取る公園が増えたことから、寝れることはほぼないでしょう。
もし寝れても『少ししたら荷物まとめて出ていけ』など言われ、上記の私のようになってしまうかと。
まだこういった公園で寝泊まりが暗黙の了解とされてる場所は、都心でいうなら代々木公園ぐらいでしょうね。
一応、ダンボールに布団や寝袋を引いて敷地内で寝ていても、朝に片付けていれば特に文句は言われないようですね。
あとはゴミそのままにしたりしなきゃいいだけでしょうし。
そういう人は、道路に荷物を寄せたりして対応してるみたいですね。
何十年と長くいる人はお咎めなしのようですが、恐らく公園側の方でも首を突っ込まないエリアがあるのでしょうね😃
新宿中央公園や上野公園ではその昔、集落のようにダンボールハウスが数存在してましたね。
私も写真や映像でしか見たことはありませんが、リアルタイムで見た人からしたら中々の光景だったでしょう。
ちなみに、中央公園も上野公園も今は夜寝かせてもらえないです。
これら決まった寝床だった場所も開発などでなくなってしまった訳で。
それが分散して都庁の下やその周辺に散らばったと思われます。
私の隣人も昔、中央公園で何年も寝てたことあったと言ってました。
その上で『運よく今この寝れる場所を貰えた』とも。
その観点から、その時に場所を追われ、今も決まった場所で寝れていない人は多いのではないでしょうか。
それこそ手を変え品を変え、同じ場所なのかまた別の場所か。工夫を凝らして一晩限りの寝床を確保していると思われますね。
・マンションや住宅街の中の公園
子供の頃に公園のベンチで寝てた人を何度か見たこともあります。
そういう大人も、路上者だったんですかね。
管理人や付近の住民のさじ加減ではありますが、案外寝床組んだりして定住しなければなんとかなると思われます。
でもベンチをベッド代わりにして横になるなど、やり方は限られますね。
もちろん隅っこだろうがなんだろうが、布団なんか敷いたら一発退場でしょうし💦
そこには夜が明けたら出ていくという暗黙の了解のようルールが存在しています。
まぁ夜が明けていたにしても、朝起きて一旦周囲から離れて夕方くらいに戻ってくるなど上手いこと周囲の目をごまかしながらやり過ごす手もありでしょうし。
ただ、やはり防犯上の都合で夜間は施錠されて入れないようになっている場所も増えてますから、寝れる公園も見つけるのが至難の技なのかもしれないですね。
②ビルのシャッター前
ビルのシャッター付近にダンボールと寝袋などを敷いて寝てる人を見かける事は今でもありますが、そういう光景が見れるのは池袋か新宿くらいですかね。
百貨店は中のテナントによっては営業開始が8時前後と早いところは早いですから、少なくともその前には場所を開けなくてはいけない。
路上者の朝は必然的に早くなるのがよく分かりますね。
シャッター前で寝れるまでのサイクルを簡単にまとめるとしたら、
以上な感じですね。
巡回する警備員によってはもっと早く追い出される事もあるのでしょうね。
更に、新宿では西口が今工事で追い出しのため駅付近に路上者がほとんどいなくなりましたが、夜寝るだけなら地下街などにもたまにいるようです。
シャッター前に陣取れなかった人はそこに向かい、それでもダメならまた別の場所へ。
なんだか堂々巡りな気がします。
もう昔存在したダンボール村のような光景は少なくとも存在しないので、仕方ないと言えばそうなのでしょうね。
③深夜のバス停
夜間バスの運行が終わった後、ベンチなどに横たわる人の姿を見ると思います。
あれも大半が路上者ですね。
路上飲みや小休憩で使う人もいると思いますが、さすがに大荷物で横になる人がその類いかと言われたらそうは思えないですよね?
なので、そう思っていただいて結構です。
こういう人は、特に駅や何かのビルの前のバス停が多いです。
住宅街のど真ん中などの場所には不思議と少ないと思われます。
夜間こういう場所は警ら中のパトカーなどが通るのが多いので、イタズラされる心配は少ない反面身元確認などされる事はあるでしょうね。
睡眠どころの話ではなくなりますわな・・・
それでも今は随分と本数が減ったと思いますが、コロナ前は深夜に1便だけ運行しているなんてありましたからね。
なので、よりバス停を使う人は増えたのではないでしょうか。
それも、こんな事件があったことを考えたら治安のいい場所に限られてきますけどね。
・高速バスのターミナル
意外と旅行者に紛れて利用する人は多いのではないでしょうか。
カバンやキャリーケースを持っていればバックパッカーなどそれらしく見えますしね。
それにわざわざチケットを確認しに係員が来ることはありません。
なので、路上者にとっては意外と過ごしやすい場所だったりするのではないかと。
流石に手荷物がビニール袋ばかりだったり、靴がサンダルだったりしたら『あれ?あの人・・・』なんて思われるでしょうが、その辺は皆考えていると思いますよ。
しかしこのターミナル、深夜一時頃~四時頃は入れないようになっている事が多いのです。
なので利用する人は、それ意外の時間を上手く工夫してるという事です。
毎日のように通ってたら顔覚えられて入りにくくなりますが、そうじゃないならたまの利用くらいはいいのかと。
④最後に
決まった場所があってもなくても、共通して言えるのは夜間イタズラされる恐怖ですね。
私がいる場所は場所柄旅行者やサラリーマンが多いので本当に少ないですが、それでもゴミ捨てられたり、写真や動画回されてたりする事があります。
特に中国系の人間に多いです。
差別とかではなく、事実ですからw
路上仲間も勝手に写真をSNSに上げられたなんてあったといいます。
彼らのような人間がこの国に来ない事を切に願いますよ。
あと、ゴミ捨てると言えば近くで客待ちしてるタクシーの運転手ですね。
彼らはタバコの空箱や吸殻をよく捨てて行きます。
隣人が『やめてほしい』と注意してもやるので、対応に困ってます。
やりそうな奴の顔は覚えたので、倍返ししてやればいいだけの話ですがね。
このように路上者相手ならなにしてもいいと考えている愚か者は幾らでも沸いて出てきます。
そういう奴らはドブネズミと変わらないですよ。
こんな奴ら↓↓↓
こういう輩を避けてゆっくり寝る環境を探しだすのにも、みんな相当苦労したんですよね。
これらの点から、我々のような路上者にとって横になるのは、意外と夜よりも昼間の方が適してるのかもしれませんね。
次回はこちら!
寝床をテーマとした話は今回で終わり。
とうとう仕事や稼ぎ方の話に触れたいと思います!
それではまた!
Have a nice day! by 路上より。
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