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Vol.27 路上生活者をよく尋ねてくる人たち③〜有志ボランティアの皆さん編〜|路上生活マガジン

いやぁ、秋の味覚ってやっぱいいもんですね。

私もやっとこさ月見バーガーを食べれました。


異論は認めませんよ。



皆さんこんにちわ。

都心で路上生活をしてます村瀬テロスタンと言います。
路上生活者、いわゆるホームレスという事になります。
さぁ、今週も路上生活マガジンのお時間がやって参りました!
皆さんのフォローやスキなどのサポートが創作活動、また生きる原動力になりますので、気が向きましたらどうぞ宜しく😃✌️

さて、前回はニュースなどでよく目にする『貧困ビジネス』の勧誘のお話でしたね↓↓↓


手配師同様に厄介な存在ですが、相手にしなきゃいいだけ。
とはいかずちらほらやって来る連中なので警戒だけはずっとしてますがね。

ですが彼らのような嫌な訪問者だけではないですよ。


今回はそんな皆様を紹介しましょう!

では早速、 #路上生活マガジン 今週はこちら!


《日頃来る人たちはどんな人?路上生活者の元に訪れる人たちパート③》


をお届けします!


まぁ時には我々のような人間の助けになる方々が来ることも当然あります。


俗に言うボランティアの人たちです。


有志で来られてる人もいれば団体規模で来る場合も。
同じボランティアでも形態が若干違ってたりするんですよね。

本当、いつも助かってます。

①有志ボランティアの人たち


ここでは希望者が集って炊き出しや各寝床を回って諸々の支援する人たちの事を指しますね。

独自に支援金を集めて行ってるか。
または自腹で活動しているのか分かれますが、どちらにせよ行政や団体の支援を受けているわけでは無さそうです。

支援金に関しては募金以外にも
クラウドファンディングなんてやってる!

・・・なんて人も少なからずいるでしょうね。


・有志の物資配布や炊き出し


上でも少し触れたように、彼らは手元の資金を使って活動を随時行ってます。

私も寝床を周ってる人たちからですが、季節に合わせてですが支援頂いた色々な物を頂きました。


それがこちら↓↓

・布団類の寝具
・食料品
・使い捨ての衛生用品
・食器類(恐らくお古)
                    etc.

まとめて受け取った仲間から一部頂戴した物もありますが、基本的に一人一人に配っているようです。

とてもありがたい限りですね。


炊き出しに関しては、主に路上者の集まるテリトリーにて独自に開いてる事が多く。
しかも他の支援者や団体とニアミスしないようにスケジュールを組んでなど気を利かせてなんで頭が上がらないですよね。

ちなみに都内の主なスポットだと、

・上野公園
・池袋サンシャイン通り付近
・代々木公園
・新宿中央公園
・都庁下
・都内の大学
                   etc.


が多いですかね。


実施されてる日程は休日も平日も関係なく。
祝日や大型連休は無かったりしますが大抵はやってるみたいです。

カレーや丼ものが多いですが、美味しくなおかつ量も食べれるので意外にも路上者以外のニーズもあるようで。

ただあまりに酷いと追い出される場合もあるようですので、最低限のマナーは守りましょうね😅

それ以外だと有名なのは、横浜寿町にて深夜帯に夜回りがてら路上者の問診に回るお医者さんでしょうか。

特にお代も貰わずやってるという仏のような人物がいるとはまだまだ世の中捨てがたいと思ってしまうのはわたしだけ・・・?


②教会ボランティアの人たち


有志ボランティア中には宗教関連の人たち、いわゆる教会からのボランティア集団が存在します。

彼らと出会う前に一般の有志の方々から話だけは聞いていたのですが、今では実際頻繁に会う事があると思ってなかったですね。

上の一般の皆さんと比べたら募金などの資金繰りは難しくないようですからして、活動に関しては余裕を持って行えるでしょう。
なので彼らがやって来る週に2度ほどか、頻度は多いです。

・キリ◯ト教関連


主にやって来る教会関連の皆さんは彼らが多いです。
何より都内にも同じ地区に教会は幾つもあります。
彼らはどこかしらから派遣されるのか、また当番制でテリトリー周辺を周っているのかは別として。

主に数人でテリトリーに来て食料配布を行い、一声かけて帰っていくというのが相場の流れになります。

その一声というのは「イ◯ス様からの愛です。」「何か不安があればお祈りしますので、不安な事を教えてください。」です。

でも神からの言葉を伝えたいのが先行してか、寝てるところを無理やり起こされたり寝床の扉をこじ開けられたりなんてのも多々あったので私は正直なところ『ありがた迷惑』だと思ってしまって・・・

あくまでもこれは個人的な考えですが、

『神の教えより人の教え』


を尊重してほしかったなと。

何回言っても理解してもらえなかったようでしたので
諦めましたけど💧💧トホホ。


・入会を勧められた人たち


ちなみに上でお言葉を貰った人たち。


念入りにお祈りを行ったりするならば興味を持ったと見なされて後日教会に連れていかれたりなんて事もあります。

手配師や貧困ビジネスみたいな人攫い同然のような真似ではなく同意の下ですから誤解なく。

ですがこちらも注意しなければならない事も。


結構過激な洗礼が待っているパターンも😵


望んでいない改名のみならまだしも。
負のカルマ?的な物を洗い流すと称して水責めのような行為を受けたり、他にも前時代的な行為を受けた人も多々いるのかと。

もしかしたら、私の場合はそれを有志の人たちから事前に聞いていた事もあり余計に警戒していたのでしょうね。


やはり、神の教えより人の教えか・・・


③NPO法人等の団体


ここでは有志ボランティアと違い、国や自治体からのバックアップを受けて活動している人たちを指します。

定期的に炊き出しや食料配布等の支援を行う他、月に何度か寝床周辺に様子見に来ては精力的に活動を行なっています。

中には上記の夜回りのお医者さんではないですが、体調の優れなそうな人には通院などのサポートも積極的にやってる様です。

・有志や教会との違い


主な違いは資金力に加えて、生活保護申請やその他の法律相談にも力を入れてる所でしょうか。

反面有志の皆様の中には法律などにも詳しい方もいますが、法律事務所とパイプが出来ていてもあくまでも個人的な小さなもの。
また申請等に関してはノウハウがない人が多い。

それでも積極的に調べてくれるので
気持ち的には十分なんですけどね。

また教会関連はその辺は意外とノータッチできてるのが多く、力になると言っても例えば『教会やその近くに住まわす代わりに入信しろ』という一例も。

普通はここまで来たら神の教えはお腹いっぱいなんですけどね😢

まとめるなら、有志の皆様は

・やってくれる事に限界はあるが、諸々の手助けはしてくれる。
・例え出来なくても姿勢は見せてくれる。
・あまりにおかしな誘いはしてこない。

といった感じでしょうか。

法人の場合は

・社会復帰に向けた手続きを手伝ってくれる
・その日で終わらないなら数千円ほどの現金支給もある(まれに)
・保存食なども数日分手渡しでくれる
・しかしその分事務的になりがち

これを見る限りどちらがいいかは
ケースバイケースなんでしょうね。


④最後に


以上がよく我々が遭遇するボランティアの皆様のほとんどですね。

今では顔馴染みになってる人も多数いますが、路上生活を始めてすぐの頃は彼らに声をかけて貰って随分と勇気づけられました。

マジで当時は"このままずっと横になってのたれ死んでやるか"と思ってたくらいですから・・・

その節は本当に助かりました。
この場を借りてお礼を申し上げます。

そういう意味では"人を助けるのは神や仏や金ではなく人"なんだなと。

お陰で私も路上にいながらも何かしら人の力になれればいいなと思い日々過ごせるようになりました。

今出来ることは、とにかく『発信する事』なのかなと。
ですのでご覧の皆様、また新規で来られた方。

自分の身の回りを通して多くの事を少しでも伝えたいので、これからもお付き合いくださいませ。


というわけで今回はここまで!

次回はこちら!


『よく訪ねてくる人たち』



来週もまた『よく訪ねてくる人』達についてお話ししましょう。

それではまた!

Have a nice day! by 路上より


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村瀬テロスタン@路上の物書き〜現路上生活者〜
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