Vol.8 路上生活者の働き口について①~手配師と呼ばれる人たち編~|路上生活マガジン
最近、色々世話になった路上仲間が一人減りました。
会えなくなるの寂しいなと思ってましたが、4日後くらいによく飯食わせて貰ってる場所で再会しました。
早すぎる感動の再会😀!!
というわけで、本日も路上よりお届けします。
皆さんこんにちわ。
都心で路上生活をしてます村瀬テロスタンと言います。
路上生活者、いわゆるホームレスという事になります。
さぁ、今週も路上生活マガジンのお時間がやって参りました!
皆さんのフォローやスキなどのサポートが創作活動、また生きる原動力になりますので、気が向きましたらどうぞ宜しく😃✌️
さて。前回までお話しですが、路上者の寝床にまつわる話をさせて頂きました。
前回までのまとめ↓↓
気になる人、そうでない人もどうぞご覧くださいませ!
さて、今回からのテーマは『仕事』。
というわけで、今週の #路上生活マガジン は・・・・
《みんなどうしてるの?路上生活者の働き口について、パート1》
です!
まず、仕事を継続しながら路上に出る人はまず珍しいと思います。
なので、仕事を継続していないという体で進めさせて頂きます。
もし転職するだけならどんな場所でも過去の経験を少しは活かせると思いますが、路上=無職みたいなものです。
働きたい人にとって、期間が長ければ長いほどマイナスになっていくのではないでしょうか。
ですが、そういう路上者相手に仕事を紹介してくれる『手配師』という人間がいます。
彼らから仕事を貰う人間は路上者でも実際そこそこの数いますので、その点メインでお話しします。
①手配師とは?
名前こそ業界用語っぽい感じですが、サクッと言うなら路上者専門のスカウトみたいな感じでしょうか。
町中でモデルやアイドル、水商売の女性に声かけるようなあんな人たちのようなイメージ。
あんな感じで必ずといっていいほど、『仕事困ってないか?』と言う謳い文句をぶら下げて近づいてきます。
ただ彼らとスカウトマンの圧倒的な違いは身なり。
夏でも冬でも長袖の作業着姿が多いのです!!
足元は人によってはサンダルだったり。
明らかに怪しいですよね・・・?
そんな相手だからこそ、路上者も基本彼ら相手には警戒してます。
それにずっと長袖ということは、その下には見せらんないものがあるんでしょうよ😀
・彼らからの案件多数
そうはいっても仕事を紹介してくれる立場の人間なので、良し悪しあれど案件は多数持ってます。
そして基本、一日だけでは帰してくれません。
最低一週間は拘束でしょうか。
一例は下の図をご覧ください。
そうなんです。現場仕事が主なんですよ。
①と②なんかは特に難しいことはないでしょうが、やる箇所は限られてきます。
なので、自然と手が空いたら③に移されるでしょう。
職人さんの指示は基本専門用語ばかり、これこそ経験ないと上手く務まらないですよ。
④はひたすら作業するだけなんで、体力勝負じゃないですかね?
まぁどこであろうとも、作業服を来て声をかけてくる時点で大人は大抵気付きますが、その辺の仕事が苦手な人相手には上手いこと言ってそのまま紹介する流れなんですよね。
・給与形態は?
主に時間帯で言えばいわゆるフルタイムで働くのと同じ時間。
最初に彼らから言われるのは
いい仕事あるよといいながら、フルタイムで働いてもこれだけしか入らないのです😢
あくまでも一例ですが、上記はまだいい方じゃないですかね?
酷いところでは、手配師から毎朝渡された1000円が給与から引かれているなんて話もありますし。
いや、せめてこの分も引くよって言いなさいよ!!!
②手配師の出没場所
そんな彼らは主に各地の炊き出し会場にいます。
炊き出しをやる場所というのは限られてきますから、そこを朝から晩まで常に張っている感じでしょう。
あと寝床の周辺。『この辺に新規の若いやついるぞ』とか情報はやはり回ってるようです。
それを元手に彼らも動き出すようです。
この私も目をつけられたのか、同じ奴に3回ほど声をかけられました。
断っても断ってもやってくる彼のメンタルには感服しましたが、同時に別のことで頑張ってほしいなとも思ってしまいました。
実際炊き出し会場で何人か目の前で捕まえて、その場で現場まで連れてっていますからね。あまり合法的とは思えないですが、、、
恐ろしいですね。
・遭遇時の注意
まず、相手はこちらが仕事していない前提で話してきます。
フランクに話かけてきているつもりでしょうが、いきなりのタメ語で『よぉ、アニキ。仕事あるけど、一週間どうかな?』
本当にこんな感じで話しかけて来るので、彼らが第一印象でしくじることは多いですね。
まれですが、断ると人によっては圧力かけて来る輩もいます。
なので、"話だけでも聞いてみよう"という姿勢は見せない事です。
このスタンスを見せた人が現場まで連れていかれるのを実際見たので・・・
その会話の流れですが、
この人はそのまま車で何処か遠い現場に連れてかれてました。
しばらくして無事戻ってきたので、命の別状はないけど何だか疲れ切った顔をしてましたね。
ですがもちろん、全員が全員こういう人じゃないのですよ💦
あくまでもこれは、中でも評判の悪い手配師の話です。
ほとんどは名刺か電話番号書いたメモ書き渡して『連絡してよ』で終わりますから。
③実際の現場(一例)
実は私も路上者仲間の紹介で一度だけ手配師絡みの仕事に行ってきました。
慣れない現場仕事メインより、少し心得のある入力作業の方が気は楽ですからね😀!
それでも実際は聞いていた話と諸々違ったので、手配師はどれも同じなんだなという結論に至りました。
詳細書きますと、
内容こんな感じですね。
《最初に聞いた内容》
えっ?こんな美味しい仕事あるんですか?
いいんですか?
何度も繰り返し聞きましたよ。
でも残念ながら、そんなもんあるわけが無いんですよ笑
《実際の仕事内容》
まぁ、聞いてた話と違うと言えば違いますよね。
送迎は事務所の場所も知らないし、住所教えてと言っても『歩いて行ける距離だから!』しか言わず。
終業時間に関しては当日変更言われて。
特に曜日に関しては、『基本優先してほしい』と言われたにも関わらず『こちらから連絡するからそんなに焦らないで』と言われる始末。
更に向こうの業務の希望として、入力の他には『今後パソコン接続を勉強しておいてほしい。ネットで調べられるんだから、それくらいやっておいて。』と言われたので勉強始めました。
ですが、話が来る案件は電気工事の職人の補佐がメイン。
現場は寝床から片道電車で2時間(交通費無し)。
更には引っ越しの仕事で一日5,000円程度。
流石に紹介してくれた仲間もご立腹でしたね。
その都度『現場経験ない人にやらす内容じゃないのでは?』と断り入れてくれてました。
最初だけいい思いさせて、あとは安く適当に使ってやろうとでも思ってたんではないでしょうかね。
まぁ、ロクな相手じゃなかったということで。
④最後に
やはり、手配師絡みの仕事はよほどの確率じゃないとまともな現場はめぐり会わないのではと思いました。
私の行った場所はまだマシな方だったのでしょうが、連れてかれた人の現場はさぞ大変だったでしょう。
現場仕事してた人、建築現場などの経験がある人は重宝されて、手配師抜きで監督と密に仕事する事はあると。
でも未経験の人からしたらとにかく大変な時間でしょうし、それでいて給料はべらぼうに少ない。
こりゃ手配師の相手なんて誰もしたくなくなりますわな。
ある意味、職場や上司ガチャと一緒ですよね。
"より自分に適した場所を引き当てられるか"
それに、せっかく経験やスキルがあるのに路上に出たら、社会復帰するまでお預けになるケースは多いです。
それまで磨いておけということにしておきましょうかね。
というわけで今回はここまで!
次回はこちら!
次回も引き続き働き口の話させて頂きますね!
まだまだ話はつきないので・・・
それではまた!
Have a nice day! by 路上より。
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