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首吊り自殺はそんなに興味深いですか?②
続編のくせに、前回の投稿から何ヶ月も経過してしまいました
書いてて楽しくなる話でもないので、潜在意識で若干拒否していたのかもしれませんね(˶• ֊ •˶)
母に引き続いての父の首吊りによる自死により、親が亡くなったこともさることながら、周りの【質の悪い人間たち】が浮き彫りになったことと、そういった人たちに相対したことが、人生一番の衝撃となりました
前回の投稿に出てきた人たちも邪というか、気持ちがわるい種族でしたが、嫌なことは続くもので、粗悪な不動産屋まで引き寄せてしまったんです
今回はそのお話です☆
父は、住んでいた実家マンションにて首吊り死を遂げました俗に言う事故物件となったわけです
「早く売りたい」
私の頭の中はこれだけでした
理由は、「両親がふたりとも首を吊ったから」で十分ご理解いただけるかと思いますが(そこで寝泊まりするのなんて悲しすぎるしトラウマになる!!!)、
前述のようにマンションの住人の民度が気持ち悪くて仕方なかったのも大きいです
彼氏は「持ち家なんだから二人で越してここに住もうか?」と提案もしてくれましたし、場所も一等地で便利だったのですが、どうしても鬱になる未来しか描けなくて・・・(˶• ֊ •˶)
あと、場所の気(氣)みたいなものもあると思う質でして・・・
母が鬱に陥り、住民も粗悪、楽天家み見えた父でさえこんなことになって・・・
昔から、このマンションは高層のためか飛び降り自殺も多くて有名でした
中学の違うクラスの女子も自死で最上階から亡くなってしまったこともあったんです
父の会社の廃業もしなければいけず、従業員さんへのお給料支払いや、銀行各所への借り入れ返済についても頭を悩ませていました
なにせ、父は私の500万円以上あった定期預金を勝手に引き出して会社の資金繰りに使ってしまっていたので、経済的な心配もこびりついた状態でした
そういった理由もあり、
さっさとこの呪われたマンションは売ろう!
と決め、マンション一括査定のサイトで申し込み、2社から査定に来たいと返事がきました
その2社には「父が自死し、いわゆる事故物件と言われるものです」と注意メッセージを添えました
来訪されてからそれを打ち明けるのはしんどいな・・・と思ったから
当日来た、一社目の不動産屋の男性(50代くらい?)は、びっくりするほど好奇心満々でした!!!
ほんとにほんとにびっくり!!!!
なぜなら、ニヤニヤしてきて「お父さん自殺されたんですねー?そういうとこ見たことなくてー」と何故か嬉しそうなんです
こいつ地球に生まれてきたん一周目なんか?
って、まじで思いました
それくらい年上の年代の常識的なふるまいに見えないというか、「早く人が自殺した現場見たいなぁ♪」ってウキウキ感が伝わってくるんですよ
ご愁傷さまです的な気持ちとかないんです
隠しもしないんです
首吊り自殺の痕が見たい
そんな感じのことをマイルドに言ってきました
査定に必要なのかもしれませんが、他の部屋はサラッと、父が自死した部屋を念入りに、かつ好奇心満々にスマホで写真をとっていました
多少の血痕しかなくて残念そうでさえありました
友達に「人が自殺した部屋こんなん」とかって送るのだろうな・・・って雰囲気が出ていました
その人の薬指に結婚指輪が見えて、
「こんな低俗な魂の男と結婚した奥さんは幸せなんだろうか?」
「一度も大切な人を失う痛みを経験したことがないのだろうか?」
とぼんやり考えていました
もちろん、こんな人間と取引するのはヘドが出るので(何故か悔しくて、そのときは怒りも見せずに平気なふりをしていましたが)、2社目に売買を託すことに決めました
人間の【魂の純度】を気にするようになったのは、これらの経験があったからかもしれません
今では、どれほど金銭的に良い仕事でも、魂が汚い人からは受けないと決めています
こういった種族とは、本気で関わるのを一切拒否しています
それほど、人間の心の善の部分は大切なもので、
自分でもそれを大切に、他者には思いやりを忘れずに生きていこうと決断させてくれた事柄でした
2社目に査定に来てくれた方々は、打って変わって厳粛な面持ちの「余計なことを一切言いません」と頑なに誓ったかのようなコンビのお二人でした
お一方は足が悪く引きずっており、見るからに誠実そうで善意があふれていました
もうお一方はビジネスライクで必要事項だけスラスラ話してくれて、そこがなんだかこの時の自分の気持ちには楽だったのを覚えています
「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああああああああ」とエモーショナルに泣き叫んでいた従業員女性に、「残りも会社出勤して電話応対するので今月分の給料くださーい♪」と、ちゃっかりしたことをすぐ言われる出来事があったり、
心配したフリしてゴシップを垂れ流すマンション住民を見て、
悲しいフリをされるのに少し疲れていたからかもしれないです
ちなみに、【事故物件】というのは俗称であり、ただ次の買い手に伝える義務があるだけですと、そのお二人は言っていました
伝えることにより、安い値しかつかなくなってしまうので、自分で何年か住んで、もう伝える義務が無くなった頃に売るっていう手もあるそう
もしくは、誰か友達に安く一年くらい貸しておき、一人挟んでから、「自死現場」というのを伝える義務を無くしてから売るのも良いみたいです
そのほうがきっとうまいやり方だったと思います
立地がよく、多分高値で売れるマンションだったので、その手間を挟めば利口だったと今でも考えるのですが、けれどとにかくその時は余裕がなかった
そして、
父が自死したんです。事故物件の記録が消えるまで、どうか借りてください
と誰かに言うことができる気さえしなかった
早くこの呪われたマンションと手を切りたかった
そんなこんなでしたが、買い手はすぐ見つかりました
安く出していたから当たり前なのかもしれません
買ったのは、前述した「駐車場を値切ってきた激おこじじい(同じマンションの六階住み)」です
なぜか、売買の時に実際に会ったら気に入られてしまい、車に乗せられて送ってもらったことが記憶に残っています
その時に相変わらず失礼なことを垂れ流していて、「両親とも自殺なんてすごい人生だねー☆小説にしたほうがいいよ」って言っていました
失礼だったり、低俗だったりする人って、本当に悪気はなく、単に相手の立場になるスイッチがないだけなのかもしれません
一連の出来事を経て、そんな俯瞰できる視点も持つことができるようになりました
けれど、失礼なことを言われる立場になったとしても、自分がそんな言葉を発する人間でなかったことのほうが、今の私には幸運に思えてなりません
今これを読んでくださっているあなたは、同じように誰かを亡くして傷ついていたり、または何かによって虐げられているかもしれません
けれど、嫌な思いをしたぶん、今後の人生できっと他者の痛みをわかる人間になれるはずで、それには価値があります
だから低俗な人間に振り回されないでください
出したものが返ってきます
思いやりや愛に特化したものを出していきたいですね
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