発酵に正解はない
「発酵に正解はない」と言われますが
例えば、味噌を仕込んでみてカビるかカビないかは分かりません。
複数人同じ場所で味噌を仕込み
それぞれの家に持ち帰ると家庭環境によっても違ってきます。
食べ比べたことがないのでなんですが…。
初めての味噌づくりはカビたらイヤ~と言う方が多いのですが
カビが生えて当たり前という気持ちで味噌づくりをしたほうが気がラクです。もちろん私も最初の仕込みは緊張しました(笑)
同じ小豆味噌でも
①一昨年?仕込んだ小豆味噌はカビなし
②去年11月に仕込んだものは結構なカビ
あえてちょっと放置してカビを観察したり(変態?)
明らかに変な色のカビはなかったので、たぶん大丈夫かと?
カビを取り除いて味噌汁にして飲んでいますが身体はなんともありません。
③今年2月に仕込んだものは現在のところカビなし
と、毎回どうなるのか分かりません。
見えない世界をこちらの都合でコントロールすることはできません。
一応、味噌づくりにもコツはありますので
それはレッスンでお伝えしています。
結局、人間目線でカビなければ正解と決めているだけで
カビからすれば、その味噌が住みやすい環境だったから育っただけのこと。人間にとっていいか悪いかで判断しているだけなのだと思います。
発酵に限らず
普段の生活にもこれが正解、間違いというのはなくて
「○○ができて当たり前」
「~しなければならない」
という思い込み。
ついつい自分の常識を人に押し付けてしまうこともありますよね。
「自分の常識は他人の非常識」
自分と人とは価値観が違うのだということを念頭に置いていかねばなと思います。