
第2章 応急手当の仕方
状況に合わせて動かなければならない時があると思いますが、
もし今自分が道を歩いていた時に、意識がない人を発見した場合、
どういったことをすれば良いのか。
救急車を呼べば良いのか。それとも声をかけるのか。そもそも見て見ぬふりをしてしまうのか。
前回までは、防災・減災に焦点を当てていましたが、
今回からは、「救命救急」(救護)に焦点を当てていきたいと思います。
1つずつお話ししますが、一応言っておくと私は令和5年の3月に
「初級救命」と「上級救命」の資格を取得しています。
また、学園祭でもAED体験会を実施し、多くの方にAEDを教えたり、
重要性を語ったりしてきました。
まず、AEDの必要性についてお話をすると、
突然、心停止になってしまう人は年間約7万人いると言われています。
毎日、どこかで人が倒れていることになりますが、
その状態になったままでは、10分持たずに亡くなってしまう確率が上がってしまいます。
「救急車を呼べばなんとかなるかなぁ」と言う人も中にはいるかもしれませんが、救急車が来るまでの平均は令和2年では、8分でしたが、現在は10分以上かかってしまいます。


また、病院に着くことができないというのも課題の1つでもあります。
さらに最近、コロナの患者が増えたり、救急車をタクシー代わりに使ったりする人もいるので、急病人であっても、すぐに向かえない状態が続いています。
そうなった時に心肺停止の人をそのままにしてしまうと、亡くなってしまう可能性が高くなってしまいます。
もし自分の家族、親友、彼女、彼氏などがそのような状態になった時、
どうすれば助けられるのか。
そういったことを紹介していきます。
ちなみに「心停止」とは、
心臓の働きがない状態のこと。
「心肺蘇生」とは、心停止の人を助ける方法のこと。
次回から深掘りして紹介しますが、
内容は、
「心肺蘇生法、人工呼吸、回復体位、AEDの使い方、止血法、骨折、捻挫、
切り傷、やけど、窒息、アレルギー、乳児・小児の救命処置、場合による救命処置」などについて話していきたいと思います。
本日も読んでいただきありがとうございました。