最近話題のVaundyを聴いた。
彼を知ったきっかけは、Spotifyの「おすすめのニューリリース」に、彼のファーストアルバム「strobo」があった。
このシンプルなジャケットに惹かれ、Vaundyで調べてみると期待の新人で大変評価されているアーティストであることはすぐに分かった。
であれば聴くしかない!とアルバムを聴いてみた。
聴いてみて、幅広い多様な楽曲陣であることに加え、どの曲も素晴らしく、聴いていて飽きないものばかりである。
ファーストアルバムらしく彼の多彩な才能を余すことなく表現し、
「これがVaundyの現在地だ」と言っているかのようなアルバムになっていると思う。
そして、彼は未だ齢19なのである。
この先どのようになっていくのか期待大である。
せっかくなので個人的ベスト3(どれも甲乙つけがたいが…)を紹介する。
3位:怪獣の花唄
もの凄く爽やかでThe青春なロックチューンだ。
数年前流行っていた曲をバージョンアップさせた感じがあり、どこか懐かしさも感じる。
聴いていると、高校生のバンドマンががむしゃらにギターをかき鳴らしている風景を思い浮かべる。
続いては2位の紹介だが、1位の楽曲と合わせて語りたいので同時に紹介させてほしい。
2位:僕は今日も
1位:Bye by me
「僕は今日も」ではおそらくだが、このアルバムの中で一番Vaundy自信のパーソナルな部分を歌っているのではないかと思う。「どんなにつらいことがあったり、挫けてしまうことがあっても自分には歌があり、歌だけがあればいいんだ」と歌っているのではと思う。
彼にとって音楽は武器であり、現実逃避の手段であったのかもしれない。
続いて、「Bye by me」 だが、こちらはドラマ「捨ててよ、安達さん。」の主題歌にもなっている。この曲を聴いたとき、今後のVaundyのことを歌っているのではないかと感じた。
曲名である「Bye by me」は直訳すると「私によってさようなら」となる。
そして、私の解釈だが、この曲名にはもう一つ意味があると思う。
それは「Bye Bye me(私よ、さようなら)」である。
つまり「私によって、私よ、さようなら」。今までの自分との決別を意味しているのではないだろうか。
曲のラストでも、
愛してやまない傷を
無くして新しい日々を
またね
Bye by me
と歌っている。
このファーストアルバム「strobo」からより多くの人に注目され、多くの人と関わり、世界が広がることで彼にとって新しい日々がスタートする。
この新しい日々をスタートする上で、彼は何かと決別したのだ。
では、何と決別したのか?
それはアルバムの曲順で考えると1曲前の「僕は今日も」で歌っている自分自身なのだと思う。そう、「Bye Bye me(私よ、さようなら)」である。
彼にとって、音楽は現実逃避の手段の一つだったのが、多くの人に注目、評価されるようになったことで、音楽に対する考え方や向き合い方が変わっていっているのではないだろうか。
そう考えると今後の作品が益々楽しみになってくる。
「僕は今日も」と「Bye by me」の2曲はこのアルバムを語る上では外せない2曲だと思うので、1、2位の順位をつけさせてもらった。
以上が個人的ベスト3となるが、1、2位は私の拡大解釈、ただの妄想に付き合って頂く形になってしまった…
ここまで読んでくださった方はありがとうございます。
興味持ってくれた方は聴いて損はしないので、Vaundyの「strobo」、是非聴いてみてください!!
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