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雑談が減っている、のはリモートがダメなんではなく、SNSの活用不足だから

リーダーの役割に、ミッション・ビジョン・バリューを決めて、
それをメンバーと共有する、というのがある。

それらを決めるときに、ひとりで決めるときもあれば、
何人かとディスカッションで決めるときもある。

まえまえから、「変化が激しい、先が読めない時代」といわれていたが、
コロナになってそれがますますはっきりして、
そうしたときは、一人で意思決定するとヤバい、ということ。
ミッション・ビジョン・バリューだけではなく、
経営計画を策定するとなると、
A案、B案、C案持っておくべきだし、
場合によってはD案、E案ぐらいまで準備する。
とても一人でできる作業の量と質じゃないのと、
5つもプランがある場合、それは「決断」ではなく「選択」になるんじゃないか、と。

decisionではなく、choice。

choiceならば心理的負担が少し軽くなる一方で、
つねに見直しをしていかなければならない煩雑さもついてくる。
でも、見直すことによって、正解に近い確率は上がってもいく。

選択するときには、それなりの理由があるし、
その理由をきちんと選択決定にからんでいないメンバーに示さないといけないし、
その前に、ちゃんとdecisionではなくchoiceであることをお互いに理解していなければ、「どうせまたすぐに変わるから」という雰囲気になるし、
そういう雰囲気になると、行動を起こさなくなるし、
たがいの信頼もなくなっていく。

ようは、メンバーとの対話をとっていくことが大事。

大隈塾は、学生にとっては履修している科目の一つにすぎないので、
学生スタッフや学生アシスタントは、いわば複業。
社会人の大隈塾、リーダーシップ・チャレンジも、事務局は全員複業。
なんか最近うまくいかないな〜、と思っていたら、
こうした少人数のメンバーでも、対話の量が減っていた。
仕事をやってくれているものだ、と思っていた。

メンバーにとっては、わたしとのコミュニケーションの少なさが気になっていたのに、それを言い出せなかったとしたら、それはわたしたちチームの心理的安全性が低くなっていたのかもしれない。

decisionをchoiceに変えるために対話をし、
心理的安全性を上げるためにも対話をする。

SNSを使えば、ちょっとした雑談はむしろやりやすくなる。
雑談と雑談が重なってくれば、
それが対話につながりやすくなる。

one on oneの時間をひねくりだすより、
SNSでちょっとした雑談を。