着ぐるみキャラ「なかぴー」の中から見えてきたもの
「なかびー」の「中の人」になってみた。
ラグビーリーグワンのオープニングゲーム、
日本製鐵釜石シーウェイブスは豊田自動織機シャトルズ愛知と対戦。
7-52で負けてしまったが、
スタジアムの入りはよかった。
1200人。
人口が3万人だから、4%がスタジアムに来ている。
わたしは東京からの帰りなので、
釜石に戻る釜石線も、釜石駅からの三陸鉄道も、
びっくりするほどお客さんが乗っていた。
だから、けっこう市外からの人たちもいただろう(愛知からとか)。
けど、ほとんどは釜石市民だったのではないかな。
スタジアムには、屋台やキッチンカーもたくさん出てて、
いつものようにお祭り気分を盛り上げる。
「なかびー」はシーウェイブスの着ぐるみキャラクター。
なんだけど、非公認。
ずっと応援しているサポーターの一人が自費でつくって、
サポーターたちがかわりばんこで「中の人」をやっている。
今回はどうしても「中の人」の都合がつかず、
わたしにお鉢が回ってきた。
初めてなかぴーの着ぐるみに入ってみたが、
これは大変だ。
まずアタマが重い。
歩きにくい。
外が見れる「目」は付いているが、
そもそも見えにくい位置についているのと、
メガネは外さないといけなかったので、
ほぼすべてぼんやりとしか見えなかった。
それでも走り寄ってくる小さな子どもたち。
気が付かずに蹴っ飛ばしそうになったりしたけど、
うれしかった。
小学生たちからはからかわれ、
でも高校生たちからは逆に愛されながら、
非公認キャラクターとしての役割を楽しんだ。
あったかい。
着ていてあったかいだけではなく、
気持ちがとってもあったかくなった。
仮面を被ったこともあり、
自分以外のペルソナになったこともあり、
普段では感じされないあったかさを感じた。
一方、公式なキャラクターは「フライキー」がいる。
「中の人」たちが支える非公認のなかぴーと、
シーウェイブスのキャラは二本立て。
チームを離れた知人がひさしぶりにスタジアムに来てて、
「離れてみて改めて釜石の良さがわかった」
といっていた。
キッチンカー、お祭り的なスタジアムの雰囲気、
「街中みんなで盛り上げてる、って感じが強い」
あとはどうやって、それらを勝利に結びつけるか。