灯油を買いにいった
そろそろ石油ストーブを使おうと思って、
灯油を買いにいった。
歩いて5分のガソリンスタンド。
友人ハマチャンは、
「釜石で歩いて灯油を買いにいくのはムラさんだけだ」
というけど、たしかにわたしも見たことない。
折りたたみ式のカートに灯油のタンクを載っけて、
ゴロゴロいわせて運んでいる人。
だけど、クルマ持ってないし、いまのところ持つ気もないし、
18リットル灯油を入れたら重いは重いけど、
歩いて運べる距離ではあるし。
18リットルといえば、いまの給油機は18リットルピッタリで止めてくれる。
便利だなあ、と思いながら灯油をタンクに入れていた。
実家がガソリンスタンドをしていた。
大晦日の31日だけ兄弟3人で灯油番をして、お店を手伝っていた。
灯油の給油機はお店の端っこにあって、
大晦日はガソリンを入れに来る人も多いけど、
灯油を買いに来る人も多い。
お店の大人たちは両方を対応することはできないので、
わたしたち子どもたちに任せてくれていた。
18リットルをどんだけぴったり入れるか、
タンクなら20リットルぐらいは余裕だからいいけど、
灯油缶は18リットルぴったりしか入らないから、
ちゃんと上手に入れないとあふれてしまう。
お金のやり取りも子どもたちに。
紙に
1 18リットル 1,440円
2 36リットル 2,880円
と書いてあって、間違えないように、考えなくていいようにしてくれていた。
でも、たまに「20リットル入れて」というお客さんもいて、
えええええ! とか思ってドキドキしたりして。
それでもちゃんとできると、お客さんたちがほめてくれたり、
知ってるおじさんおばさんなら、学校楽しいかとか、
そんなことは自分の子どもに聞けよと思ったり。
ラジオで歌謡曲のトップ50を聞き続けたり、
夜になったらレコ大と紅白も聞いていた。
昨日は、リッター95円、1,710円をクレジットカードで払った。
給油機がカードを飲み込んで、レシートとクーポンを吐き出して、
「ありがとうございました」のメッセージがモニターに表示され、
お店の人たちも中からでてくることなく、
カートにタンクを載せて、ゴロゴロとうちに持ち帰った。