元気になった人とならなかった人
昔からお世話になってるカイチョーさんの話。
その方が股関節を痛めて、手術をした。
無事に手術は成功して、長年の悩みと痛みから解放された。
っっぽい。実はまだ痛みはある。完璧に治ったわけではなく、リハビリが必要だ、と。
まあそうだろうと思ってリハビリしてたら、
障害者の認定を受けませんか、と係りの人が勧める。
その人いわく、こういう免除がある、ああいう割り引きがある、
つきましてはどうぞ認定を受けてください、と。
カイチョーさんは、きっぱり断った。
「自分はもう治った。元気になるんだ」
と。
係りの人は意味がわからず、
もう一度拙明をして、こんなにいい制度があるのに使わないんですか、と勧める。
カイチョーさんは、やっぱりきっぱり断った。
カイチョーさんには、同じように股関節に痛みがあり手術を受けた、
病院友だちがいた。
その病院友だちは、障害者の認定を受けて、
制度上の恩恵を受けることになった。
その後、いっしょにリハビリを受けていたが、
病院友だちはなかなか快復せず、痛みが再発した。
カイチョーさんは逆に、ゆっくりと快復に向かっていた。
友だちは聞いた。「なんでカイチョーさんは治るんだ?」
カイチョーさんは答えた。
「当たり前だろ。わたしは元気になるんだ」
わたしはこの話を聞いてて、
脳みそのラス機能を思い出した。
ラス(RAS)は脳幹網様体賦活系といって、脳の中枢機能のひとつ。
自分自身が日常的に意識しているものを、無意識に感知するような高性能なフィルター機能。
ラス機能は、コーチングや引き寄せの法則でよく使われる言葉で、
わたしは書道家の武田双雲さんから聞いていた。
武田双雲さんは「ありがとう」という感謝の念をいつも持ち続けていて、
朝起きたときにそういうマインドセットにする。
手を合わせて目をつぶって、「今日もありがとうの気持ちでがんばります」的に。
けっこう時間がかかるらしいけど、そうやって感謝モードに入る。
なぜそうするかというと、
感謝モードになっていたら、ホントにありがたい現象が起こってくる。
こうした引き寄せが、ラス機能にはある。
話を戻すと、カイチョーさんは「元気になるんだ」っていうモードでいることで、
脳みそが身体に指令を与えるし、
元気になるような現象が起こってくる、ような気持ちになる。
と、ホントに身体が快復基調になり、元気が出てくる。
元気になった人となれなかった人。
知らず知らずのうちに、カイチョーさんはラス機能を上手に使っていた。