もうそろそろそのままでいいようになるかも
元同僚のトシさんと話をしていたら、
トシさんは最近、認知症のことを研究しているのだという。
それで、
「with認知症な世の中になるといいね」
と。
勧められた本を開けてみると、
こんな言葉にまず出会った。
歳をとったら、もの忘れをするのが当たり前で、
そうなるのが自然なことなんだ、と。
アタマがクリアな人を標準として、
そこから外れた人たちは規格外である、
としているのがいまの世の中で、
それでいて「多様性」とかいっている。
with認知症だったり、withコロナだったり、
with○○はいろいろと考えられる。
with○○が当たり前の世の中で生きていくのはめんどくさいかもしれないが、
そう思うこと自体がすでに、アタマがクリア標準のものだ。
でも、そこからしか始まらない。
それでいいのか、と考えることから始めよう。
『認知症 そのままでいい』 上田諭 ちくま新書 2021年