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低コストで高性能な地元料理のお店

とっても参考になった。

地元料理、をうたう店。女性の店員さんひとり。
3種類の先付け、シャキシャキ生野菜のサラダ。
から始まり、その場でスモークしてくれる鴨肉、
飛騨牛のBBQ=塊肉をいい感じに焼いたあとにカットしてサーブ。
生肉の握り寿司。モツ鍋。シメの雑炊。

朴葉味噌のきのこ焼き

店の奥に厨房があって、そこで調理している、
と思わせておいて、実は店員さんが調理してサーブ、
つまりワンオペ。
その場では、おいしいおいしい、大きい鍋はすごいすごい、って食べていたけど、
翌朝(つまりいま)振り返ってみると、手がかからない料理ばかり。
握り寿司はあらかじめしゃり(ごはんの部分)が成形されていたし、
肉は焼くだけ、鍋はバエる見せかけにして楽しませているだけ。
ちゃんとした肉を使ってるから、味はいい。
料理は大皿で写真映えする盛り付け具合をばっと見せて、
あとは小皿に取り分けてそれぞれに配る。


バーっとパフォーマンするけど、右手に持つフタは実はこのあとにでてくるモツ鍋の銅鍋

料理のサービスの工程がぎりぎり削ぎ落とされている。

それを許しているのが、セルフ飲み放題システム。
バーカウンターで、ビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキーほか、
冷たいの、あったかいの、生とビン、ロック、水割り、ソーダ割りほか、
ありとあらゆる飲み方を、セルフで楽しめる。
ので、すぐに酔っ払っていい気分になっている。


古漬けの卵とじ。地元の家庭料理

話術に長けた店員さんで、
お客さんは大皿が届けられるたびに大喜び、
地元産の肉や野菜を使った料理を大皿で盛り付け、からの小分け。
いったん大皿でバエさせておいて、人数分取り分けるときには盛り付けのワザはいらない。
なんでもござれの、自分たちで好きな飲み方ができるシステム、

さながら、行き届いたハウス・パーティ。
低コストで高性能。

凍らせたスープの上に凍らせたモツのモツ鍋

こんなやり方もあったのか、とすごく感心した。