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そのコミュニケーションは「議論」か「対話」か
『だから僕たちは、組織を変えていける』
を読んでいる。
議論と対話
「ディスカッション(議論)」と「ダイアログ(対話)」の違いが書いてあった。
ディスカッションは、
限られた時間の中で、最も効率よく、正しい選択肢を発見し、意思決定をするプロセスだ。科学的なアプローチで、ビジネス会議の王道である。
これに対してダイアログは、
お互いが尊重される場で、それぞれが考えたことを場に出し、相互理解を深めるプロセスだ。正解を求める、すぐに判断する、というビジネスの枠組みをはずし、ゆったりと探求する姿勢で対話するコミュニケーションである。
だから、ビジネスではダイアログではなく、ディスカッションに偏りがちになる。
社会人の大隈塾「リーダーシップ・チャレンジ」でも、
ダイアログのトレーニングはよくやるが、
「ダイアログが重要なのはわかるし」
「研修だからやってるけど」
「職場の会議はダイアログなんてありえない」
という意見がかなり強かった。
対話型が増えてきた
だけどいま、ちょっと変わってきている。
ダイアログが見直されている。
先日の「キャプテンシップ・チャレンジ」(アンダー30の大隈塾)でも、
ダイアログのトレーニングをすると、
「会社の会議でもときどきやってるけど」
「部下との1on1でもっとダイアログしなきゃ」
「上長とのコミュニケーションでもダイアログ認めてくれてる」
といったコメントをもらった。
「心理的安全性」という言葉とその意味が浸透してきたからかもしれない。
『だから僕たちは、組織を変えていける』 斉藤徹 クロスメディア・パブリッシング 2021年