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抗議しないと失礼なんじゃないか、No Warと

「銃後のくらし ー釜石はどう生きたかー」を見てきた。
(釜石市郷土資料館 艦砲戦災展)

戦時中の生活は戦地の兵士はもちろん、一般市民もまた苦しいものでした。
(略)
衣食住、教育、勤労の厳しさ、そんな日々の中に楽しみはあったのでしょうか……。

「銃後のくらし」チラシより

子どもたちは、仙人峠を歩いて越えて遠野に疎開。
中高生は製鉄所や缶詰工場に勤労動員。
大人たちは仕事や家事をしながら、防空演習。

着るものも食べるものも配給。
金属類は没収されて、武器になる。

そうした日常生活の苦しみや悲しみからさらに、
日常生活の場所にいながら空から爆撃機で空襲を受け、
日常生活の場所にいながら海からは戦艦で艦砲射撃を受け、
戦場でもないのに原子力爆弾で虐殺される。

No Warだ。
自分たちが戦争をしない、巻き込まれないのはもちろんだが、
現実におこっている戦争、虐殺に対してNo Warだ。

市民が虐殺されたわたしたちは、
市民が虐殺されていることに抗議しなければ、
銃後のくらしで苦しみ亡くなった人たち、生き残った人たちに失礼なのではないか。

郷土資料館で展示を見たあと、そう思った。

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コンパクトにまとめられた展示会