エントリーシートに「世界を平和にする」と書いたら、担当者はその学生を落とすか?
たとえば就職活動での志望理由に、
「世界平和の実現」
と書いたら、その学生は落とされるだろうか。
大隈塾ゼミは、卒業生プレゼンをやっている。
一人ひとりが4年間を総括するプレゼンテーションをするだけではなく、
後輩たちからの質問に答える、後輩たちになにかを言い残す、
ということも。
その中の質問で、「将来の野望」というのがあって、
人材系の小さな会社に就職するイツキは、
「働き方とか働く時間管理から、世界平和を目指す」
と答えた。
「それならあたしも!」
と、映画の配給会社に勤める予定のアラレは、
「より多くの映画を、より多くの人たちに観てもらって、より多くの人たちに幸せになってもらう」
とイツキに続いた。
自由に使える時間(可処分時間)が増えて、
なんかの出会いとかきっかけが増えて、
地域の活動に入っていく人もいるかも知れない、
ボランティア活動する人たちもいるかもしれない。
そうすると社会がよりよくなっていく。
家族と過ごす時間が増えて、家族一人一人の幸せ度合いが上がるかもしれない。
映画を観る人が増えて、物事を多角的に考える人、寛容な人が増えるかもしれない。
映画を観る人が増えて、笑ったりすることが増えて健康になるかもしれない。
映画に触発されて、地球環境の保全に目覚める人が増えれば、
ホントに世界は平和になっていくだろう。
世界の平和は、一人ひとりのごみの分別に対する知識と意欲と行動にかかってるかもしれないし、
会社の運営の先に、従業員の幸せや地域の安全や世界の平和がないとしたら、
その会社にはどんなミッションがあるというのか。
後輩たちにこれだけは言い残したい、ことに、
「世界を平和にする」「幸せを増やす」
という野望を入れてくれたゼミ生たちに、素直に感動した。