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心理的柔軟性のあるリーダーとは

第一フロンティア生命と大隈塾とのコラボプロジェクト、
昨日、社長役員前プレゼンテーションを実施した。

今回で4年目、保険のことはまったく知らない、関心も薄い学生たちに、
毎回担当してくれている社員の方々が手厚いサポートをしてくれて、
なんとか「形になった」以上の成果を上げることができた。
学生たちのプランに対して、社長の武富正夫さん(トミーさん)が担当役員に、
「検討、じゃなくて、実施してください」
と指示を出してくれた。
たとえそれがその場でのお芝居にしろ、
ずっと努力してきた学生たちにとっては、無常の喜びとなっただろう。

リーダーのひと言、だった。

プレゼンが終わって、コメントも終わって、
トミーさんとの懇談のときに、学生メンバーのサエが、
「数百人の社員がいるリーダーとしての、決断するときの軸ってなんですか?」
という質問をした。

トミーさんの答えは、
「軸とモノサシは環境によって変わるんだよね」
だった。

「社長のところに持ち込まれる案件って、
自分たちでは決断できない、悩ましい案件なんですよね。
自分たちで決断できるなら、社長には上げないわけだから」
なので、
「つねに、イエスかノーか、ウェイティングか、ぐるぐる回ってるし、
ときには二兎を追うこともやらないといけないし」

AかBか、じゃなくてAもBも。
A or B、じゃなくてA and B。

不確実性が増している現状なので、
AかBかをあらかじめ選ぶのではなく、
AもBも選んで実施しておいて、
うまくいきそうなほうを残す、というやり方がベター。

条件が整うまで動かないのではなく、
条件が整う前に動くアジャイル(素早い)な運営、経営、判断、決断。

絶対の正解はない。
文脈や状況によって「正解」が変わっていく。

「チームビルディングはどうしてますか?」
というミサトの質問には、
「コミュニケーションですね。対話です」
と。

心理的柔軟性だなぁと思った。