キツイときに「くそ!」と思うか「よし!」と思うか
元スピードスケーターの小平奈緒さんの講演を聞いた。
「よし!」と「くそ!」
キツいトレーニング中に、
「よし!」と思うか、
「くそ!」と思うか、
ほんの一瞬のつぶやきだけど、
大きな違いがある、という。
「よし!」という人といっしょなら、
どんなにつらいトレーニングもやっていける。
だから、自分もいつも、「よし!」と思うようにしていた、と。
そうやって何年もトレーニングしてきたけど、
よくよく考えたらなんでなんだろう。
「よし!」と「くそ!」との違いはなんだろう、と考えた。
観る、考える、やってみる
小平さんは、よく考えることをする。
それは、小学生でスケートを本格的に始めるときに、
両親と交わした約束から始まる。
①自分で決めたことだから最後までやる(自己決定)
②観察する、考える、やってみる(試行錯誤)
③オリンピックの舞台に立つ(明確なビジョン)
ちょうど地元の長野で冬季オリンピックが開催された。
「きっとこの舞台に立ってるんだろうな」
と根拠もなくそう想像した。
スピードスケートのコーチがいないしテキストもない。
父親も母親もスケート歴はない。
だから、トップ選手の走り方を観察して、思考して、やってみる、
よりほかになかった。
それで、自分で考えることが習慣化した。
観察力と思考力が、
「よし!」と「くそ!」との違いに気が付き、
自分のぶれない軸のひとつとなった。
「よし!」は、「おお!それはちょうどよかった」(それちょ)につながる。
心理的安全性のなかの心理的柔軟性にあたる「それちょ」。
今日からわたしも「よし!」でいこう。