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心理的安全性のはじめの一歩

最近よく聞く言葉に「心理的安全性」がある。
昨日もJ-WAVEの#ACROSSTHESKYで、
石井遼介さんが語っていた。

最近よく聞く、なんだけど、
経営学的には半世紀近く前に研究されていたもので、
それをGOOGLEが、「なんで自分たちはいい感じで働けてるんだろう」
と自問自答、自社をリサーチしたら心理的安全性に行き着いた。
ので、改めていま「心理的安全性」が注目されている。

心理的安全性が高い組織は、
・話しやすい
・助け合う
・チャレンジする
・新奇歓迎

の4因子。

・話しやすい → 正しいこといわないといけない圧
・助け合う → 自助・共助・公助圧
・チャレンジする → このままでなにが不満なの圧
・新奇歓迎 → 出る杭は打たれる・前例主義圧

ここから脱するにはまず、話しやすくするがいいかも。

大隈塾でも、かつては講義中の質疑応答のときに、
「質問しろ圧」「正しいこと圧」が強かった。
自分のアタマで考えてないから質問できないんだ圧。

そこから脱するために、質疑応答の前に
「まずグループで感想を共有しましょう」を始めた。
感想を共有するにあたって、
「人の意見を否定しないことにしましょう」
まずは、肯定する、受け入れる、
「ああ、そうなんだ〜」
でいい。
もし自分の意見と違ったら、
「それもあるね、いいと思う。だけど」
という手順というか、言葉遣いというか、
ワンクッション置いて自分の意見を切り出す。

グループで感想をシェアしたら、
グループで質問を考える。
1人では考えられなくても、
たとえば4人一組なら、ほぼぜったいに質問をひねり出せる。
なぜなら、すでに感想をシェアしているから、
おしゃべりすることへの抵抗感が低くなっている。
アイスブレイク効果がある。

これで「話しやすい」と「助け合う」ができてくる。

リモートになったいま、「話しやすさ」をどう担保するか。
石井遼介さんは、
「反応と返信を分ける」
といっていた。
オンラインミーティングでは、反応には聴く力を発揮する。
つまり、「うなずき、あいづち、繰り返し」。
うんうん、ああそうなんだ〜、取引先からの返信が来ない、んだね

ミーティング以外、たとえばメールやメッセージでのやりとりでも、
「反応と返信を分ける」
提出した資料の読み込みはあとにしても、
受け取ったら素早く「受け取りました。ありがとう」
と反応を返す。
「見たよ」のひと言が、送った相手の安心を誘う。
「見たよ」のひと言がないために、送った本人はムダに不安になる。

ちょっとしたことが、変化を起こすはじめの一歩になる。
ここでも、CHANGEではなくmake a difference、だ。