朝から公園で筋トレ高校生
いつものように朝走ってたら、
サンフィッシュ(釜石の朝市場)の前に魚屋さんのヤハタさんがいて、軽く挨拶。
外語大学校のところにシカが2匹いて、写真撮影。
そして、いつも走ってる途中に立ち寄って筋トレする公園には、
先客がいた。
腹筋台に座って、ちょっとぼーっとしてる男子。
その脇に自転車があって、バッグも地面の上に置かれている。
朝5時。
若い人珍しいなと思いながら、腹筋台のすぐとなりのぶら下がり健康器に。
ぶら下がるとすぐにこの男子、
「朝から筋トレ、って気持ちいいですよね」
と話しかけてくる。
この距離の詰め方、どうだろうか。
と思っていると、
「3時まで受験勉強してて、それで気分転換にここ来て。
腕立て伏せ100回と、腹筋100回しました」
やばいやつなんじゃないだろうか、
という気持ちもなくはなかったが、素直に
「100回はすごいですね~」
とわたしも距離を詰めた。
「いや、やっぱりキツかったっす」
「そうだよね。で、高校生?」
「……はい」
(言い淀んだ。ちょっとやばいかも……)
家庭でなんかあるのかも。
という不安がアタマをよぎる。
ヤングケアラーについて議会で取り上げたばかりだ。
なんかあるかも、と思ったので、
市議会議員であること、村田信之であること、
を彼にいったら、
「え! あのむらたさんですか? そこで演説してましたよね?」
した。スーパーの駐車場に向かって、この場所で街宣してた。
「ぼく、聞いてました」
いいやつじゃん!
やばい子じゃないじゃん!
少しの時間だったけど、
受験のこととか、学校のこととかをしゃべった。
「ダメ、ってことはないだろうけど、もしダメだったら、外語大学校もあるから」
というと、
「どこにあるんですか?」
「すぐそこにあるんだけど」
と指さして教えると、
「知りませんでした。教えていただいてありがとうございます」
釜石の高校生に外語大学校が知られてない悲しさと、
自然にありがとうがいえる素直さにうれしみがあった。
じゃあね、って写真を取って握手をしてわかれた。
彼が着ているTシャツから、ほんのり柔軟剤が香ってきた。
よかった。ホッとした。
ちゃんと家族が洗濯してくれているんだ。