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うのスタは最高のエンタメ

勝つに越したことはないんだけど、
ラグビー以外にも楽しめるのがうのスタ。
(釜石鵜住居復興スタジアム)

昨日は17-59で日本製鉄釜石シーウェイブスはNECグリーンロケッツ東葛に負けた。
わたしはラグビーボランティアとして入場口にずっといたので、
ほとんど試合の様子は観ていない。
けど、場内アナウンスでトライの数だけはわかる。

ピッチを凍らせないために夜通し熱風をかけ続けたスタジアムスタッフの努力があった

入場口にいるとわかるといえば、
お客さんが入ってくるピークも「むかしと変わってきたなあ」こともわかる。
13:00キックオフなのに、
11:00オープンでそこそこ入りだし、
12:00でおよそ500人、
12:30で800人、
最終的には1245人だから、
半分にちょっと足りないぐらいの人が、1時間以上前に入場している。

キッチンカーや屋台などのグルメスペースの充実。
焼き鳥とか焼きそばとか、30店舗ぐらい出店していた。
コーヒーの専門店も3店。
わたしはあったかい汁物が食べたかったので、
和牛もつ煮に+100円でキムチをトッピング。
切り口の断面が映えるいわゆる<萌え断サンドイッチ>を。
もつ煮のお店は盛岡から、萌え断サンドは北上から来てくれていた。

食べるだけではなく、学ぶコンテンツもある。
釜石高校の「夢団」(ゆめだん)。
津波体験を伝承していく語り部サークルで、
その活動はじわっと評価が上がってきて、
夢団に入りたいから釜石高校に入学した、という生徒もいる。

田老(たろう)から毎朝片道3時間かけて通学しているリオさんがその人。
高校2年生なので、2011年の被災当時は3歳だった。
だから被災時の記憶はほぼないが、
母親やほかの家族、地域の人たちに話を聞いて、
自分でスピーチ原稿を書く。
ほかの夢団のメンバーも同じように、話を聞いて自分でストーリーをつくり、
それを語って聞かせる「語り部」として活動している、

この日はリオさんの中学生のときの担任の先生が
「聞きに来て、っていうので来ました」
ということで、やはり田老からはるばる。

先生はリオさんの語りの途中でほろりとしていたが、
先生だけに限らず、多くの人が夢団の語り部に涙腺を緩める。

中学のときの担任に語る夢団のメンバー

ラグビーがあり、食べる楽しみ、学ぶチャンスがある。
総合エンターテイメントなのがうのスタの魅力だ。