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ゆとり教育とアンラーニングのイノベーション

7月13日は誕生日、しかも古希(70歳)だというので、
カタリバのスタッフが寺脇研さんのお祝いをしてた。
「俺の古希だ 文句あるかフェスティバル」

zoomで少しだけ参加したけど、
やっぱりすごいなこの人、と思った。

寺脇研さんは、映画評論家で映画プロデューサーで、もともと文部官僚。「ゆとり教育」をつくった人、といわれているが、
ゆとりとラベルを貼られた「総合学習の時間」がいまの「探究学習」になってて、
総合学習を詰ったメディアが探究学習を褒めそやすという、三文芝居。
その芝居のトリックスターみたいな人。

カタリバは2001年にスタートしているNPOで、
大学生が高校生たちに対してキャリア教育をする、
体育館で何人かでグループをつくって、
その中に一人か二人の大学生がいて、
「大学ってこんなところ」「こんなダメなところもあるけど」
「自分もこんな失敗してきたけど」
「だけどわたしは将来、こんなことやりやたい」
と語る、語りの場を提供し続けている。

二人の大学生が走り始めて、今では全国に展開。
政府や自治体と手を組んで、大きな組織になっている。

寺脇研さんはずっと、このカタリバの伴走者として、いっしょに走り続けている。

伴奏しながら、若い人たちから新らしいモノゴトを吸収している。
昨日は、
「世の中の新しいことは、新しい人たちから学ばないといけない」
とおっしゃっていた。

新しいモノゴトを吸収しているうちに、
今までの自分の価値観とか信念とか仕事のやり方とか生き方とか、
そういったモノゴトを捨てていく。
吸収しながら捨てながら、自分を学びほぐしていくことを「アンラーニング」というけれど、
寺脇さんはすっと、アンラーニングし続けているのかも、
と思った。

自分をアンラーニングしてどうしているかというと、
映画つくったり、大学で語ったり、イベントに出たりして、
若い人たちにモノゴトの考え方、動き方、
過去の事例と未来の展望を指し示している。

古希70歳。エルダーシップだな。
文句はない。