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たそがれている景気の中で

稲刈りラストは秋田のたそがれ。
「ファームガーデンたそがれ」は、
子どもと一緒にコメを育てる
野育園
をやってる。
タタミ6畳分の田んぼがひと区画で、
そこで田植え、草取り、稲刈り、
乾燥、脱穀、精米、をする。

大隈塾も6年前から、野育させてもらってる。

去年の稲刈りは悲惨だった。
草取りをまったくできなかったから、
稲よりもヒエなど雑草が育って、
草刈りの中に稲が混じる、感じだった。
実の付き具合も当然悪い。

園主の菊地晃生さんは、
「ちょっとはやっときましたけど、ついでに」
と言っていたが……。

今年はバッチリだった。
2回、東京から秋田に通って、
草取りをした。
その分、学生たちにも負担を強いたが、
稲刈りする前の田んぼはまさに、
実るほどコウベを、の状態だった。

学生たちにも8人、ほかに
国際教養大学の学生も4人手伝ってくれて、
さくさくさくさく、稲刈りを終えた。

草取りの重要さを実感した。
5月に苗を植えたら、
6月7月に生えてきた雑草取んなきゃ、
稲は育とうとしても育てない。

ヒトも同じことだ。

去年の菊地さんは、
それを私たちに学ばせようとした。
今年、昨日、稲刈りをして、
ようやくわかった。

たそがれ野育園。
成長期を過ぎて成熟期になって、
たそがれている景気の世の中で、
いかに自分らしく生きていくか。
その意味も込めて作られた、
農園たそがれの、野育園。

子どもだけではなく、
オトナも育てている。