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オンラインで見えない部分をどう見ていくかの観察眼
オンラインでどうやってOJT(On the Job Training)するか。
とういうか、Online the Job Trainingはどうやってやればいいのか。
立教大学中原淳先生のゼミの「20's展」というワークショップに、
大隈塾のSA(Student Assistant)と参加した。
テーマは、「Withコロナ時代の人事課題」。
60分のワークショップが並んでて、
1.職場全体で支える!中途採用者のオンボーディング
~ニューノーマルの波に乗れ!~
2.さぁ「冒険」のはじまりだ!
~新入社員の現状把握でOJTが変わる!?~
3.キミに決めた!打倒”オンラインモンスター”
~オンライン会議と参加者のエンゲージメント~
4.動画で学ぶ「オンラインフィードバックの落とし穴!」
~部下の悩みを見える化するには?~
このうちふたつを選べ、ということだったので、
2と4を選択した。
On the Job Trainingは66%以上の企業が日常的に実施してて(パーソル調べ)
でも新コロになってからというもの、
Online the Job Trainingがなかなかうまくいかない。
なぜうまくいかないのかというと、
上司が部下の現状を把握しようにも、ムリがあるからだ。
見えない仕事っぷりをオンラインでどう把握するか。
参加者のひとりは、1 on 1(1対1の面談)のときにアイスブレイクをして、
そこで確認する、といっていた。
「最近どう?」とかブサイクな質問も実は重要で、
「最近どう?」を「最近うれしかったこと」という質問に変えると、
さらっと仕事上のことだけではなく、プライベートな面も聞くことができる。
(地雷を踏まないようにすることが肝要)
もうひとつは、たとえばレポートを上げてきたら、
そのレポートを仕上げたプロセスを聴く、と。
どのくらい時間がかかったか、
どこが難しかったか、どう考えたか、どう学べたか、など。
あ〜そっか、と目からウロコが落ちる思いがした。
いわれてみれば「そんなことか」なんだけど、
えてして結果だけを見て評価する。
つまり、上げてきたレポート、営業成績を読んだり見たりして
その内容についてフィードバックしがち。
結果のフィードバックも、とても大切だけど、
結果にいたるプロセスの情報収集はもっと大事。
観察する、ってことかな。
さらっと見る、ってことじゃなくて。
しかしながら、
60分のワークショップを半年かけて、
協力企業がメンターとなってつくったというから、
なかなか壮大なゼミ活動だなあと思った。
というより、
一学年20人で、立教大学は2年生からゼミが履修できるっていうので、60人もいるゼミなのかと思うと、中原先生のご苦労を拝察して落涙してしまう。
内容は、以下の通りだった。
■セッション1の1
職場全体で支える!中途採用者のオンボーディング
~ニューノーマルの波に乗れ!~
コロナによって急速に普及したテレワーク。あなたは他のメンバーがどのように仕事をしているか把握できていますか? コロナ禍に入社した中途採用者は他のメンバーはおろか、 自分の働き方すらきちんと把握できてないかもしれないのです。 このワークショップでは中途採用者の気持ちを知り、 職場全体のサポートの重要性についてアプローチしていきます。あなたの職場にも「孤独な中途採用者」いませんか?
■セッション1の2
さぁ「冒険」のはじまりだ!
~新入社員の現状把握でOJTが変わる!?~
多くの企業で新入社員の育成の為に実施されているOJT。 そんなOJTが、コロナ禍のテレワークによって変革期を迎えています。 そこで深刻になりつつあるのが「新入社員の現状を把握できない」 という課題です。そこで提案したいのがRPG型OJT。 これが冒険、これがOJT。 ぜひ、楽しみながら、リモートワーク期のOJTを構想してみましょう!
■セッション2の1
キミに決めた!打倒”オンラインモンスター”
~オンライン会議と参加者のエンゲージメント~
オンライン会議、ついつい気が抜けていませんか? 2020年、オンラインで会議を行うことが当たり前の世の中になりました。 2021年、日常に溢れるオンライン会議をより充実したものにするために 注目されているのが“参加者のエンゲージメント”! エンゲージメントとは「会議に積極的に参加すること」を指します。 本ワークショップでは、エンゲージメントの低い”オンラインモンスター”への対抗策を考えます。カードゲームを通して、ファシリテーターができることを考えましょう!
■セッション2の2
動画で学ぶ「オンラインフィードバックの落とし穴!」
~部下の悩みを見える化するには?~
リモートワークが主流となった現在、多くの企業で日常的に行われている 「オンラインフィードバック」。みなさんは自信を持って実施されていますか? オンラインフィードバックには、実は、多くの人々がハマりやすい「落とし穴」が 潜んでいます。本ワークショップでは、動画を通して「落とし穴」を発見していただき、よりよいオンラインフィードバックの方法を皆様と共に考えたいと思います。リモートワークが続く今だからこそ、オンラインフィードバックを見直してみませんか?