出会った日とずっと同じ人間なんていない
親しい人ほど、その人が何を考えているのかわかっている、
つもりになっている。
たとえば夫婦、友人、コミュニティのメンバー、仕事の仲間。
実は私たちの誰もが、愛する人に関しては思い込みをする傾向にあります。これは「近接コミュニケーション・バイアス」と呼ばれています。
相手も自分も同じものを見ている、
同じ風景を見て同じことを感じている、
同じ方向で同じ速度で進んでいると。
耳を傾けるのをやめてしまえば、その人が何者であるのかの理解を失い、関わり方もわからなくなってしまいます。過去を頼りにいまこの人を理解しようとすると、確実に失敗します。(『LISTEN』 Kate Murphy 篠田真貴子監訳 日経BP 2021年)
やまほどの失敗の原因は、これだったのか。