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ちょうどそんな話をしていました

先日、新人議員の勉強会で「廻船問屋マルワ」の澤田伸洋さんをお招きして、
釜石の漁業について話を聞いた。

澤田さんが東京の大学を卒業して釜石に戻ってきた平成の初めのころ、
釜石湾の定置網は鮭が中心で、
あまりの大漁に1キロ5円とか、
お腹を裂いてイクラだけ取り出して
「ガラは捨てててた」
まるで北海道のクマみたいなことをしてたんだ、と、びっくりした。
(クマがホントいそうするかどうか、なんかのテレビで見たことがあるだけで、未確認)

で、今朝の岩手日報を見て2度びっくりした。
「本県定置網に急潮被害」
釜石も被害にあった。

本県沿岸部で海水の流れが速まる急潮によって、定置網施設の破損が相次いでいる。8月中旬の台風以降、網が絡まったり、破れたりする被害を計14ヶ所で確認。大船渡市三陸町の吉浜漁協は今季の操業再開を断念した。

岩手日報2024年10月31日付朝刊

定置網に被害があったのは釜石のほか、陸前高田、大船渡、宮古、久慈、大槌、洋野の7市町。
なかでも大船渡市の吉浜は、2か所の定置網で網が大きく絡まったり破れたりしていて、補修費用は2億円を見込んでいるとか。
去年の水揚げ高が2億4000万円だったというから、吉浜漁協のダメージの大きさが伺い知れる。

にしても、近年の定置網漁では、鮭が捕れなくなっている。
水揚げ高でいうと、2014年は100億円を超えていたが、
2023年は60億円(41.7%減)。
今年は去年より少なくて35億5000万円(同年同時期比13.1%減)。

イクラだけ取り出してた時代もあった。
昔はよかった、昔に戻りたい、
ニッポンを取り返す、ではない。
耐えるところと新しくつくるところを分けて考えないといけない。
イノベーションとは「新結合」と訳す。
いまあるものといまあるものとの組み合わせだ。