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驚きの92歳おじいちゃん

92歳、定食を完食しちゃった。

昨日から与論島に来た。
いつもの人たちから「おかえりなさい」といわれる。
年に2回、だいたい10日間前後滞在して、
それがルーティンになって20年ぐらいになる。

いつもの居酒屋「海将」のカウンターでおひとり様してたら、
となりに地元の人らしいおじいちゃんが座った。

普通に入ってきて、普通に座った。
「いつものやつでお願いします」
とお店の人よしこ姉に注文するので、
「いつものやつ」でどんなのがでるのか、興味津々だった。

よしこ姉がまずお茶を急須で持ってきた。
クルマで来ているらしい。
急須から湯呑についで、ずずず、っとすすった。

「いつものやつ」がでてきたら、定食だった。
もずく酢、ほうれん草のおひたし、焼いたサバ、お刺身、炊き込みご飯のどんぶりメシ、おつゆ。

よく召し上がりますね、と話しかけて、少しずつ会話がはじまった。
島のおじいさんにしては、言葉が方言っぽくない。
島の人ですよね? と聞いたら、
戦時中は学徒動員で茨城県で働かされていた、と。

戦時中? 学徒動員?
え? といっぱい「?」が浮かんでいるオーラをわたしがだしていたんだろう、
よしこ姉が「むらちゃん、その人いくつだと思う?」と聞くので、
田原総一朗さんが終戦時小学5年生で、今年88歳だから……、
と考えていると、
「92歳」

220302驚きの92歳おじいちゃん2

え!LINEスタンプの大きな「え」がでてきたっぽかった。
まったく見えない! しかも92歳でこの量食べるの?
「食べるよ」

がぜん話が盛り上がっていった。
歯はぜんぶご自分の歯、内臓も悪いところない。
ご飯は3食、ちゃんと食べるし、歩くのに杖はいらない。
クルマの免許を返納しようとしたら、「まだ大丈夫」と警察から断られた。

けっこう笑えるネタが豊富なおじいちゃんだ。

ただ、若いときに脳梗塞したので、記憶力が悪くなってる、
ってそれ、脳梗塞の影響じゃないんじゃない?加齢ですよ、
といったら、
「いや、加齢じゃない。脳梗塞してからだ」

ちなみに、若いときっていつ?
「68歳のとき」
爆笑!
そんなこんなでおじいちゃん、
楽しくおしゃべりしながら定食を完食してしまった。

楽しく与論島ワークウェルネス(ワーケーション)がはじまった。