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「うろ覚えの人生」だとは思っていたけれども、なかなか「うかつな人生」でもありそうな気配がしてきた

LIFE QUEST」という
釜石のローカルベンチャーたちを
一人ひとり紹介するYoutube番組を見ていたら、
建築士の宮崎達也さんの回で、
釜石大観音仲見世通りリノベーションプロジェクト
という活動を知った。

ローカルベンチャーっていうのは、
起業型の地域おこし協力隊、みたいなもの。

で、宮崎さんたちは、完全シャッター商店街となった、
つまり店舗数ゼロになった「釜石大観音仲見世通り」を、
新しい価値をつけて復興させよう、としている。

釜石には、小高い丘から釜石港の入り口を見下ろすようにたっている
「観音様」と呼ばれる大きな真っ白い観音様があって、
かつては観光客や地元の参拝客で賑わっていた。
ところが、1989年に釜石製鐵所の高炉の火が消え、
主要産業のひとつを失った市民は街を離れ、
観光客も激減し、
仲見世通り商店街も2015年に3店舗、2017年にゼロになった。
それを2018年から復活させよう、というプロジェクトが始まった。

というストーリーで、おもしろいのは、
店舗数が20ぐらいしかない小さな商店街であること、
各店舗が同じような規格になっていて、つまり統一感があること、
いまも人が住み続けていて、生活感は失われてない、という。

一級建築士の宮崎さんは「LIFE QUEST」で、
仲見世通り商店街は、
「規模が小さい、建物が古くない」
ので再生可能であることを
「プロだからわかった」
という。

地域おこし協力隊というと、
若い人がそれなりの経験を活かしてがんばっている、
というイメージがあるが、
こうした経験豊富な中年のプロフェッショナルが、
腰を据えてやると、その地域の景色が変わるんだな、
と気がついた。
うかつなことに、初めて気がついた。

昨日書いた宝来館も、プロフェッショナルによる復活プロジェクトが進んでいる。
そして、仲見世通りリノベーションプロジェクト。
ずっとお世話になっている私設のこすもす公園・農家レストラン「こすもす」。
明日は、ホースセラピーをしている「三陸駒舎」に行ってくる。
すべて、釜石の中心街からけっこう離れた場所にある。

なんか、点と点がつながってきた気がする。
楽しくなってきた。

って、いまになってようやくつながってきたってのは、
うかつ以外のナニモノでもないなあ……と。