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やっぱり米屋にはおコメがあった

「完売しました」
と大書してあったからお店に入った。

佐々木仁平商店。いつもおコメを買っているお米屋さん。
(一人暮らしなのであんまし消費量は多くないけど……)
社長のササキさんとちょっとおしゃべり。

岩手県産のおコメはどの銘柄も売り切れ。
だけど千葉県産の新米は売っていた。
佐々木仁平商店で岩手県産以外のおコメは初めて見た。

8月のおコメ逼迫、スーパーで売り切れ続出のときも、
お店には必ずおコメを売れる状態にしていた。
品切れしたことはない。
品切れしないように、県内県外問わずササキ社長が走り回って、
買い付けてくるから。

2023年産のおコメは値上がりしてて、
60kg15,000円だったのが、20,000円に。33.3%もアップ。

「でもそれが農家さんの収入になるんだったら、って考えれば……」

ごはんは安い。茶碗一杯で30円ちょっと。
パンに比べると格段に安い。
でもそれは逆に、米農家に大きな負担をかけていることになる。
自分で田植えして稲刈りするとわかるが、
あんだけキツい思いをして、たったこれだけ?
っていうのがコメの価格。
機械で楽にやっても、燃料代を考えればやっぱり安すぎる。

ササキさんとふと考えたんだけど、
なぜコメは変動価格なのか。
ChatGPTに聞いてみたら「さまざまな要因が絡み合っているため」
とかでずらずら要因がでてきたが、
それはそれでわけるけど、
コメが主食だとするのならば、
たくさんつくってたくさん食べられるようにすべき。
価格が少し高めでもある程度一定であれば、
農家も消費者も安心できる。
とりわけ、農家の安心感は果てしないものなんじゃないかと思う。

そうすれば、農に入ってくる人たちが増えるかもしれない。
そうすれば、ごはんを食べる人が増えるかもしれない。
それが、食糧安全保障なのではないか、