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テオヤンセン展2023年【千葉県誕生150周年記念 オランダ文化交流事業】

2023年は千葉県誕生150年の年。千葉県は古くからオランダと交流があるらしく、同地出身のテオ・ヤンセン展が千葉県立美術館で開催された。


作家解説

作家解説

テオ・ヤンセンはオランダ・デルフト工科大卒。北海に面したスフェベニンゲン(Scheveningen)出身。エンジニアとしてスタートし1970年代画家に転向、1990年代から風や空気圧で駆動する作品群「ストランドビースト」を発表している。

「Animaris Rigide Properans」すべての作品は学名のようなラテン語がつけられている

とにかく、でかい。ネットでビーストが浜辺を歩く動画を見たことがあるが近くで見ると高さ160cmくらい、長さは3m程度。

駆動部分

駆動部分 クランク構造

風をうけて走行する作品。軸はクランク状になっている。設計情報はネットで公開され、自由に転用してよいとのこと。

ペットボトルに圧縮空気をためて動くタイプ


系統樹

ビーストの進化系統樹

一連の作品、ビーストには系統があり、生物の進化発生のような説明がされている。風で動くもの、圧縮空気で動くもの、サイのような躯体をもつもの。参考文献には詳しく記載がある。

帆を大きく広げたタイプ
作家が使用したPC  アタリとの表記。時代を感じさせる
Animaris Mulus
駆動部分の模型


圧縮空気が貯められるペットボトル


Animaris Squilla

テオ・ヤンセンの作品群はオランダの砂浜を守るために生まれたとのこと。海面上昇によって削られていく砂浜の上に、風力で動く作品を放つことで国土を守るという記事が存在する(文献P061)。
作品たちは自然のエネルギーから動力・命を得るが永遠に動くわけではなく、消耗して破損した個体は海岸近くの作家のアトリエで眠っているという。

参考文献


テオ・ヤンセンとストランドビースト Gakken


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