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【皆さんもある?】もうあまり読まないけど大事にしている本3選

30年以上プログラミングをしているムンペイです。
若い頃に読んで影響を受け、いまはもう手に取ることはないけど、本棚には大事にしまってあるという本を3冊ご紹介します。


1. 自分で作れるパソコンゲーム

最初はパソコンゲームの作り方の本で、中学生か高校生くらいの頃に買ったものです。

私もゲームをやりたくてプログラミングにハマっていったクチでして、プログラミングが自力でできるようになってくると、もっと複雑なものを作りたくなるものです。これはそう言う段階に入った非常に初期に買ったものです。2000円前後だったはずですが、子供のお小遣いでは安い買い物ではないので、何度も書店に行っては考え直し、また行っては考え直しでとうとう買った思い出があります。

中身は、2Dのアクションゲームを作る全工程といった感じです。ゲームシナリオの設計から入り、キャラクタデザイン、ドット絵の打ち込み、そしてプログラミングです。当時の非力なPC環境なので、速度を出すためにマシン語(※1)も多数登場します。

※1:CPUの命令をほぼそのまま記述していく言語。非常に効率の良いプログラムが実現できうるが、大きなプログラムを書くのはめちゃくちゃ難しい。

どこまでやったか忘れましたが、手元でゲームを完成するには至リませんでした。しかし、1つの完成品を作るにはこれだけの工程が必要なんだと、開発プロジェクトというものの朧気な認識を与えてくれた本です。

昔の気持ちを思い出す一冊として、そしてもう一度ゲーム作りに挑戦してみたい気持ちから、本棚に置いてあります。

2. Built with Processing

Processingというプログラミング言語をご存知でしょうか。文法的には(古い)Javaの非互換なサブセットで、グラフィックアートのために作られています。

Built with Processingは、Processingを使ってグラフィックアートを作ろうという本で、文法的な説明はそこそこに、ミニアートの事例が多数紹介されています。

個人的には、アートという分野はなんとなく憧れがあるものの直接ダイブしたことはありませんでした。それが、この本を見たときに、これは知っておかねばならないと思ったのです。私の好きなプログラミングの世界に近づいてくれたような気がしたのかもしれません。

3. 移り気な人の情報工学

これはCQ出版のInterfaceという雑誌に連載されていたコーナーをまとめたもので、厳密には私もIntetfaceで(しかも大抵は立ち読みで)読んでいたものです。掲載される月とされない月があり、書店に行って掲載されない月だったときはガッカリしたものでした。ずっと後になって書籍版を手に入れたときに、隔月掲載だったことを知りました。。

著者はCG、電子工学分野の大学教授なのですが、理論やアカデミックな議論がないとは言いませんが、Win95でマルチメディアの時代がきたからこんなことに使われるだろうとか、◯◯を買ったからこんなふうに使ってみたとか、テクノロジーを世の中でどう使うと面白いかという話、やってみたという話がほとんどで、それが妙に面白く心に刺さりました。

この本の影響で、私も、テクノロジーが実際に世の中で使われることを非常に強く意識するようになり、大学では工学、特に応用方面に進み、就職ももちろんそういう方向に行きました。

皆さんの心の本はなんですか?

今回ご紹介した本は、とても古くいまさら入手も難しいですし、皆さんにとっての価値はあまりないかもしれません。いまは新しい知識の獲得という点ではネットで済んでしまうことも多いと思います。しかし、私の成長の過程でいろいろな刺激を与えてくれた大事な本たちです。プログラマーの皆さんもそうでない皆さんも、同じような本はありますか。

ちなみに3番目の移り気な人の情報工学は後日談があり、大学4年の研究室配属を決めるときに、なんと著者の先生が選択肢にあることがわかったのです。まったくの偶然でしたが気づいた私は必死にアピールして無事に配属となり、その後も細く長いお付き合いをさせていただいていますが、その話はまたの機会に。。。

これにて御免!

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