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小学1年生でも横顔を描かせることはできる
低学年に横顔を描かせてみた
「今日は横顔を描いてみよう!」と子どもたちに声をかけると、「えー!横顔って何?」と少し不安そうな反応。でも、大丈夫。
理屈をちゃんと説明しながら進めれば、意外とすんなり描けるのだ。
「まず、耳ってどこにあるかな?」
「えっと…横のほう?」
「そう!実は耳は目の真後ろの方にあるんだよ。目から耳までなぞみって。」
「あっ、ほんとうだ。」
「だから、頭の中心が耳になるんだ。」
ここで一人の子が「じゃあ、頭は丸くなる?」と気づく。いいぞ、その調子!
「そうだね!だから、頭を丸く描いていくと、髪の毛の部分が思ったより大きくなるんだ。でも、みんなは耳を後ろのほうに描くのが苦手だから、どうしても顔が細長くなりがちなんだよね。」
実際に描かせてみると、やはり多くの子が顔を細長く描いてしまう。でも、それはそれで面白い。自分なりに考えながら、しっかりと形を捉えようとしている証拠だからだ。
「先生、これでいい?」と見せてくる作品はどれも個性的。みんな一生懸命に横顔のバランスを取ろうと試行錯誤している様子が伝わってくる。
ちなみに、以前3年生にも同じ課題を出したことがあるが、結果はほぼ同じだった。学年が上がれば劇的に変わるわけではなく、投げかけ次第で低学年でも十分に描くことができるのだ。
今回の授業で改めて感じたのは、子どもたちは「難しそう」と思っても、理屈を理解すればしっかり挑戦できるということ。そして、大人が「これはまだ無理だろう」と決めつけないことが大切だということ。
低学年だって、投げかけ次第でここまで描ける!その証明ができた時間だった。やっぱり、絵を教えるって楽しい!