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捨てない方が楽だけど。#12月号あとがき

捨てまくった年末

今年の年末はとにかくいろいろ捨てまくった。

本やおもちゃ、仕事の道具、服、そして高2の時に書いた日記。青き写真たち。ここまで断捨離するなんて、何かに取り憑かれたようだけれど、一度スイッチが入ると病みつきになる。

このまま家まで手放して引っ越しするのかな、なんてことも頭に浮かんだくらい、今年の年末は捨てた。

昔の僕は全然ものを捨てられない人で、とにかく一旦取っておく。そして捨てない。これはものだけじゃなく、自分のスキルや知識、選択肢についてもそうだった。だから何をするにも決断が遅かったし、何が大切で、何が大切かわからないままメリハリのない、掛けているエネルギーの割に幸福度の低い生活だった。

今思うと、「もう持ちきれない」状態だったんだと思う。

それを、キャパオーバーって言う。言葉にすると簡単なのに、自分のキャパシティを見定めるのに、ずいぶん時間がかかったものだ。


捨てない方が楽

なぜ捨てないのかといえば、捨てない方が楽だからだ。

捨てたことを後悔しなくても済むし、
捨てなかった方に全力をかけなくてもいいし、
なんとなくみんな大切だって言ってた方が自分も誰も傷つかない気がするから。

そんなの完全に勘違いだけど。勘違いだって気付かない方が楽なことなんていっぱいある。

捨てない方が楽。捨てない方が怖くない。みんな自分にとって大切で、優劣なんてつけられない。その方が幸福度が高い気がする。たくさん持って、たくさんのものに囲まれて、たくさんの大切に囲まれていた方が、幸福度が高い気がする。

でも、やっぱり全部勘違いだったなあ。捨てて実感した。


捨ててきた3年

今年捨てたものの中に、前の会社でとった資格のための本があった。

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