見出し画像

女優型・小説家型・アニマル型・ロボット型|4つのカンジョウタイプ

感情の「出力量」と「バリエーション」

さて今回は、これまでの感情スキルの話とはまた別の角度、"感情タイプ”について話していきたいと思います。

"感情タイプ”というのは、感情に関する性格みたいなものと考えてください。

感情の出力量

人の"感情タイプ”を、おおきく2軸で分けてみます。1つ目の軸は、感情の出力量です。

  • 感情的だ

  • すぐカッとなる

  • とても明るい

  • よく泣く

のように、感情が表によく現れるタイプの人は、感情の”出力量”が多いといえます。

逆に、

  • 穏やかだ

  • あまり感情的にならない

  • 元気ハツラツ!って感じではないけど元気がないわけではない

  • 泣いているのを見たことがない

のように、感情が表にほとんど現れないタイプの人は、感情の”出力量”が少ないといえます。

感情の出力量が少ないタイプの人にとって、感情の出力量が多いタイプの人といると、「うるさい」、「大袈裟」と感じるかもしれません。

逆に、感情の出力量が多いタイプの人が、少ないタイプの人といると、「リアクションが薄い」、「ノリが悪い」、などと感じるかもしれませんね。

感情のバリエーション

次に感情タイプを決めるもう一つの軸は、感情の”バリエーション”です。

感情の”バリエーション”とは、その人が感じる感情の”種類の多さ”みたいなものです。

感情にほとんどバリエーションがない人は、極端にいうと、「快」か「不快」しかないイメージです。

こういうタイプの人は、日常会話の中で気持ちを言い表すことがほとんどありません。自分の中に快か不快しかないので、シュールな映画や笑いは見ませんし、小説を読んでも楽しみ方がわかりません。ヒーローものや勧善懲悪なストーリーは好きです。

逆に、感情のバリエーションが豊かな人は、普段の会話の中でも人の「気持ち」に関する言葉が多く登場したり、その種類も比較的豊富になります。

  • 「寂しい」

  • 「切ない」

  • 「恥ずかしい」

  • 「キモい」

  • 「怖い」

  • 「妬いた」

.etc

あるいは表向きには感情表現をしないとしても、感じる感情の種類、反応の種類が多い可能性もあります。

感情の出力量が少なく感情のバリエーションが多いと、周りの人から見ると、ちょっと繊細に映るかもしれません。

4つの感情タイプ

では、この2軸を組み合わせてみます。そうすると大まかには感情タイプは次の4つに分かれることになります。

  1. 女優型

  2. 小説家型

  3. アニマル型

  4. ロボット型

それぞれについてみていきましょう。

1. 女優型(出力量:多、バリエーション:多)

まず、感情の出力量が多く、バリエーションも多い人は女優型といえます。

感情表現が豊かで、ドラマチックなものを好むかもしれません。ミュージカルやジェットコースター、お化け屋敷やホラー映画、よく怒り、よく笑い、よく泣き、よく驚く、周りから見てもドラマを見ている様で楽しい、そんなタイプです。

2. 小説家型(出力量:少、バリエーション:多)

このタイプは、感情のバリエーションは豊富だが、あまり表には出しません。

ただし、様々な感情のセンサーがしっかりと反応するタイプなので、少なくとも脳内はドラマチックで、隠れロマンチストの可能性もあります。

自分は控えめだけど感情豊かという点で、聞き役や共感が得意なので、カウンセラーや、誰かの相談に乗ることが多いかもしれません。

場合によっては文章によってそれを表現することもあるかもしれませんが、面と向かって怒りをあらわにしたりすることは少なく、「複雑」な人と捉えられる場合もあるでしょう。

3. アニマル型(出力量:多、バリエーション:少)

このタイプは、「快」か「不快」か、のように、感情の色がはっきりしていて、しかもそれを表にすぐ出すので、いわゆる「わかりやすい」人と言えるかもしれません。

スポ根ドラマやヒーローものなどわかりやすいものが好き、逆に繊細なものはあまり好まないタイプといえます。

アニマル型というとなんかアホっぽい感じがするかもしれませんが、ここではあくまで感情タイプの話なので、非常に頭脳明晰だが感情はわかりやすくシンプル、という場合もあります。男性リーダーに多いタイプのように思います。

4. ロボット型(出力量:少、バリエーション:少)

最後に4つ目のロボット型は、感情のバリエーションが少なくYESかNOか、好きか嫌いかがとてもはっきりしているので、行動パターンがシンプルであまり悩みません。

逆に、あまりに冷静にことを進めるので、極端なことを言うと「ロボットみたい」と言われてしまう場合があるかもしれません。

自分の中の感情のバリエーションが少ないので、感情表現が豊かな人を見ても、その人がどういう気持ちなのかを理解することは難しいかもしれません。

イメージとしては、このタイプの人は、感情という辞書が極端に薄いので、その辞書を探しても相手の気持ちはそこに書いてないのでわからないんです。

みなさんの感情タイプはどうでしょうか?そしてパートナーや家族、同僚の感情タイプはどうでしょうか?

感情的に相容れない理由や、逆にとても気が合うのは、感情タイプの相性によるものかもしれませんね。

ぜひ一度、自分と周りの人の感情タイプを整理してみると面白いと思います。

あの感情タイプにザワつくワケ

最後に、ここまでしてきた感情タイプの話から、自分の感情スキルがある程度見えてくると思いますのでそれについて触れたいと思います。

上の4つの感情タイプのうち、周りにいてざわつくタイプの人のパターンはどれですか?(複数もOK)

  1. 女優型

  2. 小説家型

  3. アニマル型

  4. ロボット型

その傾向から、自分の感情スキルのどこが弱いのかが見えてくると思います。

例えばぼくの場合は、特に女優型とアニマル型との人が苦手でした。

  • 思ってることをなんでも口に出す人

  • すぐ泣く人

  • 人の心に土足で踏み込んでくる感じの人

をみると、なんかこうイラッとしてしまう。

原因を考えてみると、自分の感情の「発散」スキルが低かったことにあると思います。

「発散」ができないので不満が溜まります。自分が不満を溜めている時、それが簡単にできてる人を見るとイラッとしますよね。

いまでは数年前に比べるとだいぶ「発散」スキルが高くなってきたので、女優型やアニマル型の人に対しても免疫がついてきた様に思います。少なくとも感情的な拒絶反応や防衛反応は減ってきたと思います。

他にも例えばロボット型の人を見てざわついてしまう人は、感情の「距離」と「分離」のスキルが低い可能性もあります。

自分と他人との感情の距離が近すぎると、相手と自分の感情の区別がつかなくなるので、自分の怒りや悲しみに相手が感情的な反応(共感や慰めなど)を示さないことが理解できません。

この場合は、まずは自分の気持ちに注目してケアする習慣をつけ、その上で冷静に相手の行動を再度観察していくことで、相手と自分の気持ち(量やバリエーション)というのはそもそも違うということが理解できる様になると思います。

このように、感情タイプの理解は、その感情タイプの人に自分がどのような反応を示すかをみることで、取り組むべき感情スキルが見えてくるということにもつながります。

また、「そもそも感情タイプが異なるだけなのかも?」というふうに、相手の反応やリアクションに一喜一憂することが減り、関係が改善する可能性もあると思います。

「私の場合はこうだった!」などのコメントや質問があれば、教えてください。( ^ω^ )


  • 気に入ったらフォロー!よろしくお願いします。(≧∀≦)

  • 質問・相談など → むねをの公式LINE(2,778名登録)



いいなと思ったら応援しよう!

むねを
ありがとうございます。きっとあなたにいいことがあります。