16歳で見つけた龍剣(ドラゴンソード)
部室で焙煎をした。
これめちゃくちゃパワーワードじゃないですか?
こんな感じで普通の部室で自前のaillioを使って焙煎しました。
家に帰ってすぐお風呂に入ったんだけど、服じゃなくて体とか髪に焙煎の匂いが染み込んでて愛おしいなと感じたと共に、珈琲にハマった時のことを思い出しました。
私が珈琲にハマったのは16歳の時。
高校2年生です。
よくきっかけはなに?と聞かれるんだけど、これっていうきっかけは無いし段階がありすぎるのできっかけは無いです!と普段は言ってる。
面接の時はそれでは通んないから捏造しました(最低)
第1フェーズ
ほんとにほんとの最初は高2のテスト期間がはじめ。
ずっと珈琲とか泥水だと思ってて敬遠してた。
テスト前にモンスターエナジーが無くなって、けど田舎すぎて近くにコンビニなんて無いもんで泣く泣くリキッドのアイスコーヒーを飲んだのが最初。
意外と飲めるやん....?自分大人になった....!?
深夜2時、優越感に浸ったことを今でも覚えてます
テスト期間が終わって大掃除してたら、ミルクを泡立てるシャカシャカするやつ(フレンチプレスみたいな)が出てきてお母さんに使い方を教えて貰いここから珈琲人生がスタートします
すみません、実はよこしまな思いからスタートしてまして。
その頃クソみたいなライブキッズをやってて、ツイ廃のツイ廃。ちょっとした有名ツイッタラーをやってました(黒歴史)
ff比もまあまあなアカウント。
なので、これでラテアートとかできたらバズるのでは?!という思いから自分で珈琲をいれ出します。
それがこれ。
昔のTwitterを遡って見てきました、古傷がえぐられた。ちなみに全然バズらんかった。
これでバズると思ってたあたり可愛いね。高校生だしね。
2016年の8月のことです。
ここでラテアートにするにはエスプレッソが必要ということをネットから学びました。
インスタントを濃く入れれば擬似エスプレッソができるというクックパッドを見たけど、元々珈琲が苦手な私はインスタントコーヒーがまず飲めない。
じゃあどうしよう?家に珈琲入れる機械なんて無いし......
って考えた結果、エスプレッソマシンを買いました。
実は私の珈琲はドリップからではなくエスプレッソから始まってます。
デロンギの1番安いやつ。
それでも自分で出せる金額じゃ無かったからサンタさんにお願いしました(ちな、まだサンタさんは来てる。いつまでくるんが正解なん?)
エスプレッソマシンがきたのはいいものの、使い方なんてわからんし、そもそも家にミルが無い。
なので極細挽きになってる豆をわざわざ30分ぐらいかけて買いに行って家で試してエスプレッソはなんとか出せるようになりました。
けどミルクの泡立てとか、できん。
最初計量カップでやってたけどボソボソの泡しか出来ん。しかもど素人。
なので次はお年玉でミルクピッチャーを買いました。するとまあまあ綺麗なラテが出来てとてもホクホク。
今から考えると初心者で誰にも聞いてないのによく出来たよな。
ここまで来るとドリップもしたいなーという欲。
なので年明けの誕生日にAmazonで高評価だったサーバー、ケトルなど、一式買ってもらいました。今でもこれは愛用してます。
何故かドリッパーは買い忘れたのでダイソーで買いました。
当時のツイートがこちら。
ちゃんと買えよ。
最初はスーパーで粉を買って飲んでたんですが、途中で間違えて豆を買ってしまってミルを買わざるを得ない状況に。
それで母に引き出物のカタログからデロンギの電動ミルを買ってもらうことにしました。(はじめ手挽きじゃないのも珍しいですよね)
これで一式。しかもど素人なのに何故かエスプレッソマシンまで揃っているキショさ。
よく考えたら最初から狂ってんな。
第2フェーズ
ミルをゲットしたから次は珈琲屋さんで豆を買ってみたいな、という欲。
調べてみると地元に有名な豆屋があるらしい。
めちゃくちゃ行ってみたい。
ただその時は人見知りが凄くて1人で出掛けるのもやっとみたいな状況。
女子高だったし男の人が怖すぎてそもそも話せないし。(珈琲屋さんって男の人多いイメージ)
それでも好奇心が勝って頑張って1人で行ってみることにしました。
学校終わりなので制服で、三つ編みの女の子がわなわなしながら珈琲屋に行ったんですよ。
しかも珈琲興味出て初めて買います!みたいな。
もし店員側だったらそういう子めちゃくちゃ嬉しい。
初めて買った豆はコスタリカハニーでした。
ハニープロセスなんて聞いた事なくて、(というかプロセスってなに?コスタリカすら知らんのに?)甘くなる製法なんだよ〜と聞いて目がキラキラしました。
珈琲っておもろいな、って。
家ではじめてミルでひいて余りの香りの良さと大人になった悦に浸って幸せな空間でした。
でも高校生なので100g500円弱(当時)は高かった。
なので生豆から焼けば安上がりじゃん?って事に気付いて直ぐに焙煎に手を出しました。
ちな、ここにくるまで半年。異常なハマり様。
ネットで調べて、とにかく安い豆が欲しくて、
・ブラジル ピーベリー
・グァテマラSHB
・ザンビア AA
を買いました。
当時だと1kg1000円切ってたのにな!
最近高ぇわ。
たしかフライパンで頑張って焼いた(気がする)
最初に焼いた時すぐに飲みたくて、けど置いとかなきゃ美味しくないし!っていうので半日おきぐらいに匂い嗅いで、わぁ〜〜!!って浸ってました。
けどムラがめちゃくちゃ出来る。
のでその3日後位にポップコーンマシンをメルカリで買ってちょっと改造して豆を焼きました。
これが大成功でめちゃくちゃ美味かった。
焙煎した後街にくりだすんだけど、焙煎の匂いが体に染み込んで、愛おしいなと思ったことを覚えてます。
あんな知識もクソもない時でも愛おしいと感じて、ちょっと知識がついた今でも愛おしいと感じる。
好きな国や抽出方法は変わったけど、一貫してこの感情は変わらないのはとても素敵だなっておもいます(自画自賛)
ちなみに画像見返したらかぼちゃの種焙煎してドリップしてた。
今とやってる事変わらんがな。
これはまずかった。
第3フェーズ
珈琲の異常なハマり様が先生にも伝わり高3のクリスマスパーティでもいれさせてもらえることになったり、この経験が幸せで、将来はバリスタになろうと思い始めます。
そのあたりはここで書いてる。
ちなみにこの時のサンタさんはサイフォンでした。相変わらず手を出すのが早いのよ。
で、この時もクッッッソ遊びまくってたので現役は全落ち。そのまま内部進学で短大に行きます。
大阪の大学だったので心斎橋でラテアートができる店を探してそこでバイトを始めました。
カフェでバイトしてるだけあって珈琲好きな人は多い。なので知識もめちゃくちゃついてラテもまあまあ描ける様になりました。
この間にエスプレッソマシンも、
ascaso→bugatti→ariete
と変わってたりします。きしょ。
再入学して神戸に来てからも同じ系列店で働くことに。
ここでコーヒーヲタの同期と出会います。(今プロでやってる子)
その子に浅煎りの豆を貰い最初は
不味すぎやろ、頭おかしいんか?
って思ったけど、美味しかったよ〜ってお世辞を言いました。(最低)
なんやかんや仲良くなり
私が人見知りすぎてカフェ巡り出来ん
って言ってたら、じゃあ連れてってあげるわってことでバキバキ浅煎りの店に連れてってもらえることに。
そこのスペシャルティのエチオピアが紅茶みたいで死ぬほど美味かった。
やし、カフェ巡りってこんなに楽しいんだ、と思い沼に引き込まれます。
こっから死ぬほどカフェ巡りして、色んな人と出会ってサークル立ち上げて、SCAJとか行ったりけにあくんに恋したりして今に至ります。(端折りすぎ)
書いてて思ったけどなかなか狂ってて面白いっすね。
最近意図して狂いだしたと思ってたけど普通に最初から頭がおかしかった。
私にとって珈琲は必要なものだったのかもしれないですね。
理論で考えたり、客観的に考えたり、
なんて。
少しは進歩したけど、
でも、
何も考えずフッと愛おしいと思える感情は大切にしたいな、なんて考えてます。
珈琲があれば人見知りの私でも話せるようになる。行動できる。
だから私の龍剣(ドラゴンソード)だと思ってます。
やってることはダサいしわたわたしてるけど私にとっては無敵アイテムなので。
Amazonで700円で売ってんのかい。
それでは。
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